方言と標準バスク語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 06:19 UTC 版)
方言は音韻・形態・語彙の地域的な変異が比較的大きく「村ごとに異なる」ともいわれる。伝統的には六つから九つに分類されてきた。 ビスカヤ方言 ギプスコア方言(英語版) 高ナファロア方言(英語版)(北・南) 低ナファロア方言(英語版)(東・西) ラプルディ方言(英語版) スベロア方言(英語版)(スベロア方言・†エロンカリ方言) 1998年にはバスク語学者のコルド・スアソによって再分類された。彼はいくつかの方言の呼称を改めたほか、低ナファロア方言とラプルディ方言を一つのグループにまとめ、エロンカリ方言と†サライツ方言(死語)を東部ナファロア方言として区別した。彼の分類によれば現在話されている方言は5方言に分けられる。 ビスカヤ方言 ビスカヤ県中・東部、アラバ県北部、ギプスコア県南西部で話されている。スアソは西部方言と呼び、4変種を区別している。 ギプスコア方言 ギプスコア県とナバラ州バサブルア周辺で話されている。スアソは中央方言と呼び、4変種を区別している。 高ナファロア方言 ナバラ州中北部と同州サカナ周辺で話されている。スアソはナファロア方言と呼び、7変種を区別している。 低ナファロア方言 バス=ナヴァールで話されている。スアソはラプルディ方言とともにナファロア=ラプルディ方言と呼んで5変種を区別している。そのうち二つが低ナファロア方言に該当する。アミクセ方言はガスコーニュ語の強い影響を受けており、マルコム・ロス(Malcolm Ross)がメタティピーの例として取りあげている。 ラプルディ方言 ラブールで話されている。スアソのナファロア=ラプルディ方言のうち3変種がこれに該当する。 スベロア方言 スールで話されている。ベアルン語の影響を受けている。
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