新幹線列車種別としての「超特急」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 00:54 UTC 版)
「超特急」の記事における「新幹線列車種別としての「超特急」」の解説
東海道新幹線計画が実現に向かうにつれ、新幹線のことを「夢の超特急」と表現することが多くなった。これは構想当時の建設区間である東京 - 大阪間の所要時間が当時の速達列車の6時間程度から3時間にまで速達化することからこの呼び名が用いられたと考えられる。 新幹線が開業した際には、「ひかり」号を最速列車として超特急、「こだま」号を在来線特急からの移行として特急と、それぞれに違う呼称を与え、新幹線料金も超特急料金と特急料金とで格差を設けていた。しかし、1972年(昭和47年)3月の山陽新幹線岡山開業に際して、格差が縮小し、1975年(昭和50年)3月の山陽新幹線全線開業に伴うダイヤ改正で「ひかり」の停車パターンが多様化したことにより超特急料金が撤廃された。以降超特急という呼称も次第に使われないようになっていった。 2008年、新幹線開業時より使われていた新幹線0系電車が全て引退するに伴い、JR西日本のホームページでは『ありがとう夢の超特急』と告知され、マスコミでも大きく『超特急』という名前が取り上げられた。なお定期運転引退時にはかつての超特急「ひかり」ではなく、特急であった「こだま」で運用されていたものの、定期運転終了後の引退記念運転では超特急であった「ひかり」で運転された。 1992年(平成4年)3月から運転を開始した「のぞみ」号は「ひかり」号・「こだま」号よりも高い特急料金を設定しているが、列車種別上の表記は「超特急」としていない。また、300系として実現した超高速運転構想について、「超々特急」の呼称で言及していることがある。 超特急料金が撤廃された後も、新幹線車内の英語アナウンスでは、例えば"This is the NOZOMI SuperExpress bound for Tokyo"(この列車は<超>特急「のぞみ」東京駅行です)のように放送されており、在来線の特急を示すLimited Expressとは区別が残っている。この"Super express"は東海道・山陽新幹線に限らず、東北・上越・北陸・九州新幹線の様に新幹線列車では共通に用いられている。
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