政策、統制手法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 07:16 UTC 版)
「ラムザン・カディロフ」の記事における「政策、統制手法」の解説
カディロフはウラジーミル・プーチン大統領に忠誠を誓いながら、チェチェンをロシア国内の事実上の「独立王国」にしたとも言う。カディロフはロシア政府からの連邦補助金を大量にもらい、2度の紛争の復興事業やインフラ整備をチェチェン国内で行ったため、現在のグロズヌイには高層ビルや壮麗なモスクが立ち並んでいる。一方、独自路線を貫き、中央政府からの干渉を極度に嫌うため、2015年にカディロフはチェチェンの治安部隊に対し、チェチェン以外のロシア国内からの警察官などを撃つように命令した事例がある。 コーカサス研究者の廣瀬陽子は、カディロフ派(カディロフツィ)が「統制」を名目に殺人、強盗、誘拐、拷問、多額の身代金請求をしていると指摘している。 LGBTに対する迫害 2017年3月、反政府メディアNovaya Gazetaは、チェチェン国内で100人以上の市民が性的指向を理由に当局に逮捕された模様だと報じた。逮捕者の中には、LGBT活動家、報道関係者、宗教関係者が含まれていた。米国など海外メディアでは、海外に逃亡したゲイのチェチェン人やジャーナリストから、その実態が暴露されつつある。軍隊がゲイの国民を組織的に逮捕、投獄し、拷問の上、多数を殺害しているとの報道もある。睾丸への電気ショックを含む残虐行為が行われているとの証言もある。国連など国際機関もチェチェンに対して、ゲイに対する誘拐、拷問、殺害をやめよと非難を表明している。 プーチンと会議(2004年。カディロフが副首相だった時期。) プーチンとカディロフ(2018年) チェチェン議会議長のマゴメド・ダウドフと
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