政治的グローバリゼーションとは? わかりやすく解説

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政治的グローバリゼーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 21:17 UTC 版)

グローバリゼーション」の記事における「政治的グローバリゼーション」の解説

政治的グローバリゼーションはまず、これまで国際政治主役だった国家のほかにもさまざまな組織台頭してきたことで説明される具体的には、世界貿易機関WTO)、WIPO、IMFなどの国際機関役割増大したこと、国民国家枠組みとらわれないNGOなどの組織拡大し、これも国際政治影響力を及ぼすようになってきたこと、さらに多国籍企業勢力増大などが挙げられる。また1992年には冷戦終結後世界各地増加しつつあった地域紛争予防するための予防外交という概念国連ブトロス・ブトロス=ガーリ事務総長によって提唱され国際社会地域紛争介入することも行われるようになった。これにより国際連合平和維持活動大規模化強化されマケドニア紛争予防成功したものの、ソマリア内戦UNOSOM II)やボスニア・ヘルツェゴビナ紛争UNPROFOR)では紛争抑止失敗し国際連合ルワンダ支援団UNAMIR)でもルワンダ虐殺阻止することはできなかったように、必ずしも成功収めているわけではないそのほか重大な政策案件に関して全世界的な共通認識のっとり協力体制取られることも多く見られるようになり、こうした問題全世界的に取り組んでコントロールしようとする動きいわゆるグローバル・ガバナンス求められるようになってきた。例として、環境問題民主化挙げられる。特に民主化については、1990年代以降冷戦終結し対抗するイデオロギー存在しなくなったことから世界的に民主化求め動きが非常に強くなり、先進諸国発展途上国への政府開発援助民主化前提とすることが多くなった。なかでも援助に頼る部分多かったアフリカ諸国において、先進諸国独裁国家対す援助削減停止行い独裁制国家民主制国家対し得られる援助額が非常に少ない態となった。このことは、1990年代前半においてブラックアフリカ急速な民主化もたらす原因のひとつとなったその後発展途上国への援助累積債務問題解消のためのワシントン・コンセンサス結びつき世界銀行やIMFは共同経済危機陥った途上国対し経済支援条件として構造調整政策の実施行い公的部門縮小経済自由化求めた。しかし、公的部門縮小によって失業増大し教育医療などの質的低下によって社会不安増大するなどといった悪影響大きく、特にアフリカにおいては多くの国で構造調整後も経済沈滞悪化する一方で政策は必ずしも成果挙げていない。さらに民間融資低迷によって世界銀行およびIMFからの融資後発途上国への融資大部分占めることとなってしまい、さらに先進国融資条件として構造調整政策の実施前提として求めたため、この両機関意向途上国経済左右することが可能となってしまい、内政不干渉の原則外れるとの批判の声上がったグローバリゼーション進展に伴い各地地域統合進められることとなった

※この「政治的グローバリゼーション」の解説は、「グローバリゼーション」の解説の一部です。
「政治的グローバリゼーション」を含む「グローバリゼーション」の記事については、「グローバリゼーション」の概要を参照ください。

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