捕鯨に関する主張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 05:03 UTC 版)
「サイモン・ワーン」の記事における「捕鯨に関する主張」の解説
和歌山・太地の伝統的な捕鯨について、日本人自身がその歴史と実態をよく知ることが大切です。 — サイモン・ワーン、『 TRADITION TAIJI (伝統の太地) 』 捕鯨に対するサイモン・ワーンの考えは、商業捕鯨は反対、伝統捕鯨の存続というもの。その理由は、オーストラリアではカンガルーを食す。同じように持続可能な捕鯨は許されるはずで、日本には「もったいない」「サスティナブルな」精神が残り、また、太地町のような持続可能な捕鯨は、ユネスコの産業遺産に登録されるべきで、そこには私たちの環境問題の解決のヒントが有り、最先端である。という趣旨による。 2014年4月、「日本は捕鯨を続けるべきだ」とサイモン・ワーンが語ったとする新聞記事が書かれた。「江戸時代から連綿と続く太地の捕鯨の歴史を伝えれば、世界の認識は変わるはず」。「日本は欧米のように油だけを取って鯨を捨てるようなことはせず、全ての部位を使って無駄にしない」。「必要なのは欧米の批判を気にせず、捕鯨の真実を伝えること。太地町は自信をもって立ち向かえばいい」。「太地の真実のストーリーを伝えなくては」などと、ワーンは語った。後に、記事は一部が誤報だったとし、「日本は伝統的な捕鯨続けるべきだ」に訂正され、「日本は、太地町での追い込み漁などの伝統的な捕鯨を続けるべきだ」と、ワーンが語った内容に訂正された。 同じ頃、ワーンの主張は『週刊新潮』によっても取り上げられた。この記事では、ワーンは、映画『ザ・コーヴ』の隠し撮りについて「非常識」と述べ、その理由に、動物の利用は残酷さを伴うが、オーストラリアの農場で、同じような無許可の撮影が許されるだろうかと、指摘した。また、ケネディ駐日米国大使のツイッターでのつぶやきについては、「彼女は捕鯨やイルカ漁についてさほどの知識を持たずに発言している」と述べ、更に、大使は、太地町を訪問し、現地を知って公平な目で判断せねばならないと指摘した。また、国際司法裁判所の判決については、私は悲観していない。西洋は、鯨油により莫大な利益を得て発展してきた歴史を忘れて、西洋の論理を都合よく押し付けることは許されることではなく、日本はこれを機会に自らの正当性を主張すべきだ。とする意見を述べた。
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