怪獣もの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 15:15 UTC 版)
怪獣と東京タワーは縁が深い。最初に東京を襲った大怪獣はゴジラであるが、その際には東京タワーを破壊していない(第1作の公開は1954年であり、竣工すらしていない)。しかし1958年の東京タワー完成後は数多くの怪獣映画に登場し、特にテレビで怪獣ものが流れるようになってからは頻繁に破壊されるようになった。 なお日本の怪獣映画のスターであり、最初の映画怪獣でもあるゴジラが東京タワーを倒したという印象が広く浸透している。たとえば、下記の小松左京の小説にも「型通りに」東京タワーを壊したと書かれてある。同様の例として、清原なつのの少女漫画作品である『ゴジラサンド日和』ではリバイバルのゴジラを見に行ったかつてのカップルを描写したシーンでゴジラが「うりゃっ」というかけ声とともに東京タワーを叩き折っている場面が描かれている。これらは少なくとも「怪獣は東京タワーを破壊するもの」とのイメージが実在したことを示すものである。 モスラ - モスラ幼虫が成虫になるため繭を作る。怪獣によって東京タワーが破壊された最初の例。ただ、東京タワーが破壊された直接の原因を「モスラを狙った自衛隊の砲撃」と解釈する向きもある。劇中場面で見る限り確かにタワー自体の倒れる方向が若干不自然だが、種々の書籍資料[要文献特定詳細情報]では「モスラの重量に耐えきれず倒壊」または「モスラが破壊した」ということになっている。 キングコングの逆襲 - 日米合作による怪獣映画。キングコングとメカニコングが互いに東京タワーに登りながら闘う。この闘いにより展望台の一部と頂上部のアンテナの一部が破壊される。 大怪獣ガメラ - 東京を蹂躙するガメラが根元から破壊する。なお、このシーンは続編『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』にも登場する。 ガメラ 大怪獣空中決戦 - 怪獣ギャオスを狙って発射された自衛隊の81式短距離地対空誘導弾が誤爆して破壊され、そこにギャオスが巣を作る。漫画家のゆうきまさみは、このシーンを平成の怪獣映画中でもっとも美しいシーンであると取り上げている。なおこのシリーズにおいては東京タワーは再建されず、次作『ガメラ2 レギオン襲来』では折れたままの姿が1シーンのみ描かれる。 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS - ゴジラシリーズの中で唯一ゴジラによって東京タワーが破壊される作品。モスラを狙って発射されたゴジラの熱線が回避され、その後ろにあったタワーを直撃する。 ウルトラQ - 円谷プロダクション。1966年製作の空想特撮シリーズ第1弾。第19話「2020年の挑戦」において巨大化した誘拐怪人ケムール人に神田博士の発明した「Kミニオード」から発せられる「Xチャンネル光波」を東京タワーより照射して倒す。これは東京タワーによって怪獣が倒された唯一の例といわれる。また、第16話の「ガラモンの逆襲」ではガラモンに倒されている。なお、東京タワーは他のウルトラシリーズ作品でも多く登場している。 地球になった男 - 小松左京の短編小説。どんなものにも変身できる能力を持った男が、気晴らしにゴジラに変身して破壊する。 ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA - 円谷プロダクション2021年製作の特撮番組。第25話(最終話)においてウルトラマントリガー&トリガーダークとメガロゾーアの激しい戦闘により倒壊している。 その他にも『三大怪獣 地球最大の決戦』『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』『ゴジラ FINAL WARS』『巨神兵東京に現わる』など多くの怪獣映画で東京タワーが登場し、かつ破壊されている。
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