従犯存在説とは? わかりやすく解説

従犯存在説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 03:29 UTC 版)

本能寺の変」の記事における「従犯存在説」の解説

VI. 従犯存在説 従犯存在説は、光秀主犯にあるいは主犯特定せずに、謀反幇助した従犯存在着目して本能寺の変全像一部解説しようという説の総称黒幕説を補完するだけのものもあるが、必ずしも黒幕説や陰謀論与するものだけではなく、変の要因背景着目するものも含まれる近江土豪連合関与昭和61年1986年)に『近江堅田土豪飼氏について』を発表した高島幸次提唱したもので、飼氏など血縁地縁で結びついた土豪ネットワーク存在指摘し、それが織田政権近江支配体制反発して光秀支持したことを論証した他説とも矛盾しない内容で、門徒衆との対立など問題多かった近江支配体制側から本能寺の変説明した丹波国関与説 『新編亀岡市史』で戦国期執筆担当した仁木宏可能性1つとして提唱したもので、荒木村重の乱でも織田政権摂津支配体制反発する国衆百姓らの抵抗動きが乱の一因になったとする説があることを紹介しながら、丹波亀山城から出発した明智勢の主力丹波勢であることを重視し織田政権丹波支配体制反発する国衆百姓らの抵抗動き光秀信長の「天下」観に明確なずれを生じさせて、光秀を彼ら(国衆)の側に立たせることになったとする。織田政権地域支配現地地域社会対立本能寺の変引き金になったという考え方上記近江土豪連合関与説とほぼ同じと言える長宗我部元親関与長宗我部元親関与説または長宗我部元親黒幕説。古く『改正三河後風土記』にも長宗我部元親関与を疑うような記述があるが、具体的に石谷氏交信していたこと以外よくわかっていない。井沢元彦は、長宗我部氏取次役を務めていた光秀面子つぶされ恨み怨恨説)に加え、元親の義兄である家老斎藤利三介した元親が黒幕となって光秀本能寺の変起こしたとする複合説提唱した四国征伐回避説の亜種または一部濃姫関与説(帰蝶黒幕説) 濃姫帰蝶)が斎藤利三または光秀共謀あるいは説得または裏で操っていたという説。前述八切止夫の説はこれに宣教師黒幕説など複数の説を加えたもの。本能寺の変に関する陰謀論草分けである。 光秀の妻関与江戸中期以降書かれた『落穂雑話』に載っている話で、柴田勝家から光秀の妻が美人だと聞いた信長が、光秀の室を安土呼んで強姦しようとしたとするもの。結局未遂終わったが、その際扇子信長殴打されたために、その腹いせ光秀面前殴打されることとなって堪忍袋の緒切れたとして謀反に及ぶと云う物語『仮名手本忠臣蔵』酷似する筋書きである。

※この「従犯存在説」の解説は、「本能寺の変」の解説の一部です。
「従犯存在説」を含む「本能寺の変」の記事については、「本能寺の変」の概要を参照ください。

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