複合説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 09:13 UTC 版)
先天的・後天的要因の両方を認める複合説を唱える人もいる。 性同一性は脳の仕組みにより先天的に原型が定まるが、臨界期には個人差があり、その幅は出生前から生後2歳程度に掛けてなのではないか。 臨界期に達する前の極めて早い時期であれば外部からの働きかけで性同一性を変更できるのではないか。 最近では思春期などの成長過程や投薬による体内の性ホルモン濃度の変化によっても脳の各部位の容積に変化が起き、性同一性なども随時影響を受けると考えられている。 幼少期のTSの場合には成人までの間に性同一性が変化したと思われる次のような報告もある。 Richard Greenが行った研究では,子供のTSが20歳以降もTSであったのは44人中1人。 (1987) オランダでは、20歳以降もTSであったのは男77人中15人、女26人中11人。 Zucker(カナダ)が行った研究では、男40人、女45人中、20歳以降も性別違和感が継続したのは28%、SRSを希望したのは13%。
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