後の作品への影響他
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 00:59 UTC 版)
「機動警察パトレイバー」の記事における「後の作品への影響他」の解説
初期OVA発売当時は、製作コストのせいでOVA1本の値段が1万円前後と比較的高価格であった。しかし本作品でシリーズ化を前提に、アイキャッチ・CMをはさむことにより、1本あたり4800円と半額以下に抑えることに成功、さらに他の媒体へと展開していった。 本作品は当時の刑事ドラマでも見られなかった「組織としての警察」を描いた作品の先駆けであり、『踊る大捜査線』などで知られる本広克行などに強い影響を与えた。特にシリーズのスピンオフ作品であるテレビスペシャル『湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル』、劇場版『交渉人 真下正義』はオマージュが顕著な例として挙げられる。本広自身も押井守のファンであることを公言し「踊る大捜査線は機動警察パトレイバーに影響を受けた」と述べている。本広は2013年から、『機動警察パトレイバー 2 the Movie』制作会社であるProduction I.Gに所属している。『踊る大捜査線』湾岸署の舞台を決めるロケハンではスタッフに上記の劇場版『パトレイバー』を見せて「こんな場所を探してくれ」とお願いしたが当時そっくりな場所はなかったので、お台場に落ち着いた。 羽海野チカは『イノセンスを待ちながら』で、『機動警察パトレイバー 2 the Movie』などの押井守アニメの思い入れを描き、後に押井の弟子である『ミニパト』監督・神山健治のオリジナルアニメ『東のエデン』『Xi AVANT』のキャラクターデザインを手がけた。 ギレルモ・デル・トロは『パシフィック・リム』は、ジェームズ・キャメロンの勧めで観た押井守のアニメ版に多大な影響を受けていると公言。2002年初来日した際はアニメ制作会社Production I.Gを訪問して作画風景を見学、押井と直接会っている。CGへの転換期にもかかわらず一生懸命手書きで作画する姿にギレルモは影響を受けたと語っている。『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』公開に対して、「押井守は私の偉大なるお手本です」とコメントを寄せている。 週刊少年サンデーで本作品の後半と連載期間が重なる、椎名高志の漫画『GS美神 極楽大作戦!!』に於いて、主人公・横島の父、横島大樹とその部下のモデルが内海と黒崎である。 新谷かおるの『エラン』『ジェントル萬』などに登場するキャラクター、柳は内海がモデルとなっている。新谷かおると新谷の元アシスタントであったゆうきまさみとの師弟対談のコーナーがあり、その時に新谷が内海のキャラクターを大変気に入り、使用しても良いかと尋ねたところ、それをゆうきが承諾した、と書かれている。 魔夜峰央の『パタリロ!』の作中で、パタリロがイングラムに似たロボットに乗り込み、それに驚いたタマネギ000号に対しパタリロが「新型レイバーの試運転をしてただけだぞ」と話す場面が登場する。 産業技術総合研究所(産総研)のヒューマノイドタイプロボットHRP-2(製造:川田工業)は、そのボディデザインを出渕裕に依頼。本作品に登場するピースメーカーに近いデザインとなった。ボディデザインが出渕に依頼されたのは「パトレイバーの影響を受けてロボット開発者を目指した複数の研究員の希望」に由る。
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