廃ビル脱出編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 15:41 UTC 版)
九重 大郎(ここのえ たろう) 演 - 徳井優 賭郎会員。専属立会人は不明。九重ビルオーナー。通称Q大郎(キューたろう)。マルコの養父。廃ビル脱出編の主要人物。 禿げた小柄な老人。元傭兵の快楽殺人者。特に生の渇望を断ち切ることに快楽を見出す異常者で、相手が死を受け入れていればあえて生の希望を与えてから殺すという外道。年老いてからは都会に根を張る不動産王かつ、闇社会に名の通った顔役の一人として君臨し、自身の所有する廃ビルに、カジノなどで見つけた標的を誘っては大金とその人間の命を賭けた脱出ギャンブル(ほぼ一方的な虐殺)に興じていた。また、現在では自ら殺しを行うことにも飽いて、部下に命令を送っていたぶるような殺しをさせ、それを観戦することを好む。関連して、自分の欲望を満たすための殺人者を作ることも長年に渡って注力し、ほぼ失敗したが、戦場で集落を襲ってさらった見込みのある子どもに薬物投与などの人体実験や殺人技術の訓練を施していた。その唯一の成功例がマルコ(より正確には裏の人格ロデム)であり、マルコに自分の持つ殺人術のすべて伝授し、彼の師ともいえる人物。 裏カジノにいた貘たちに近づいて自身のビルに招き、いつものように1000万円の賞金で廃ビル脱出ギャンブルを提案し、また賭郎会員として、自ら立会人(夜行妃古壱)を招く。貘によって想定外に賭郎会員権を付属させることまで掛け金の吊り上げさせられるも、巧妙に仕掛けた発信機や廃ビル内にめぐらせたトラップ、完全武装した殺人者達で勝利を確信していた。ところが、その上を行く貘の謀略で最終兵器ロデムまでも奪われて敗北し、最終的には1000万円どころかビルを含めた全財産を奪い取られてしまう。貘とマルコの計らいで命は助かるものの、過去に因縁があった鞍馬蘭子に弱体化を嗅ぎつけられ、殺される。なお、彼の賭郎会員権は貘の希望で梶へと移動する。 死後もマルコの意識や彼の悪夢に登場し、ロデムとの関係に悩む彼を心をかき乱したりする。 九重の部下たち(4名) 全員名前不明。 それぞれがプロテクトとマスク、銃器やナイフを身に着けた男たち。九重と同じく人を狩ることを楽しむ傭兵であり、自分たちで進んで九重に協力している。いずれも貘の返り討ちにあって身動きが取れなくなっていたところを、ロデムの解放時に殺される。 1人目は貘らを屋上に追い込むが裏を掛かれて敗北する。拳銃やナイフなどの装備を奪われた上に、貘の演技によって彼を仲間と勘違いし、他の仲間たちや装備のことを話してしまう。 2人目と3人目は、それぞれコンビを組んで貘らを追い詰め、口の字状の廊下で挟みうちにしようとするが、片方は自分たちが仕掛けたワイヤートラップで足を切断してしまい、その隙を突かれて、もう一人は拘束される。 4人目は、2人目と3人目がやられて装備を奪われたことで、もはや貘たちに勝負を挑めず後を付けるだけになっていたところを九重に見捨てられる。
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