広義のキャラゲー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 16:58 UTC 版)
「キャラクターゲーム」の記事における「広義のキャラゲー」の解説
他方では既存の著作物に拠らず、ゲーム開発側が独自に用意したキャラクターを前面に押し出す形で展開するゲーム作品もあり、元来の「何らかの作品に登場するキャラクターをゲームに取り入れる」という意味からは外れるが、これも広義のキャラゲーに分類されることがある。特にそのようなゲーム作品では、ゲーム内容に本来関係しないキャラクターの詳細なプロフィールが作成され、またそれらキャラクターの関連グッズが消費者に提供される。 ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントのPlayStationシリーズは他社ハードに比べてサードパーティー製タイトルの力が強く、『どこでもいっしょ』シリーズ、『サルゲッチュ』シリーズ、『ラチェット&クランク』シリーズなど、同社のオリジナルゲームで多用され、これらの作品はその対抗手段でもある。 アクションゲームではこの様式は比較的歴史があり、バンダイナムコエンターテインメント(旧ナムコ)のパックマン、任天堂のドンキーコングやマリオ、セガのソニック・ザ・ヘッジホッグなどが代表格。なお、任天堂はマリオ以降もジャンルを問わず多くのゲームキャラクターを生み出し、特に『ポケットモンスター』シリーズはアニメ版シリーズを柱としたメディアミックスにまで発展し、ゲームを超えた絶大な人気を誇るに至っている。 近年の格闘ゲームなどでもよく見られる様式で、代表的な所では『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズが挙げられ、発売元の新日本企画を前身とする初代SNK(現在はSNKプレイモアを前身とする2代目SNK)でも「対戦格闘キャラゲー」等としている。これらの作品では、各ゲームキャラクター(特に春麗、ナコルルを柱とした女性キャラクター)に一定のファン層が存在し、これに絡んだ関連グッズの販売は勿論、同人活動までもが見られる。 また、一部のロールプレイングゲームにもゲームキャラクターを前面に押し出しているものもある。(『テイルズ オブ シリーズ』、『英雄伝説 軌跡シリーズ』) 他にも、ギャルゲー、乙女ゲームのようなジャンル付けがあり、これらはゲームの主体性が格闘ゲームやシューティングゲームなどといった内容のジャンルにはなく、主に登場する女性や男性キャラクターの映像面に力が注がれており、ゲーム自体はキャラゲーと同様に「古いゲームのパクリ」や「ありふれた・安直なゲーム内容」といったものも少なくない。こちらはキャラゲーよりも知名度がないことから、忘れ去られた無名作品も多い。独自の女性キャラクターというキャラクター性だけでソフトウェアを売り込もうとしている面が極めて強いため、これも広義のキャラゲーに含められる。
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