広域航法とは? わかりやすく解説

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広域航法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/25 03:05 UTC 版)

広域航法(こういきこうほう、: area navigation)とは航空機航法の1つであり、機上に自動航法装置等を備えることで、従来の無線航法のように航空保安無線施設の位置に左右されることなくルートを設定する航法システムである。RNAVアールナブ: aRea NAV)とも略される。


注釈

  1. ^ ここでいうGNSSとは「一つ又はそれ以上の衛星群、航空機の受信機及びシステムの完全性監視機能を含み、必要に応じて要求される航法性能を提供するために補強された、全地球的位置及び時間決定システム」と定義されている(国土交通省航空局「RNAV航行の許可基準及び審査要領」)。定義上は開発中の衛星群(ガリレオ等)の実用化も睨んで「一つ又はそれ以上の衛星群」としているが、実際に運用されている衛星航法システムは現在米国のGPSだけである。したがって現実に利用可能なGNSSとは、GPSとその補強を含めたシステムと考えてよい。
  2. ^ 衛星航法補助施設または静止衛星型衛星航法補強システムとも言う。GPSの精度を向上するための静止衛星を利用するシステム。
  3. ^ 地上型補強システム。地上施設によりGNSSを補強するシステム。衛星利用よりさらに細やかに補強を行うことができ、到着や進入のみならず、着陸の段階にまで使用可能なレベルを目指している。
  4. ^ 本来「RNP10」は「RNAV10」と呼ばれるべきであったが、RNAVの国際基準が策定される以前から「RNP」の名で運用が始まっていたため、そのまま慣習的にRNP10とも呼ばれることになった。

出典

  1. ^ a b c 園山耕司 2011, p. 109.
  2. ^ 園山耕司 2011, pp. 24–25.
  3. ^ 園山耕司 2011, p. 108.
  4. ^ JAL、新高精度航法 (RNAV) 運航を開始!!”. JALプレスリリース第07078号. 2007年9月25日閲覧。
  5. ^ 高精度航法 (RNAV) の本格導入について”. ANAプレスリリース第07‐108号. 2007年9月25日閲覧。
  6. ^ 天井 治; 長岡 栄 (1993-05-26). “RNAV機の横方向経路逸脱量の解析”. 電子情報通信学会技術研究報告 Vol.93 (No.66): pp. 9-15. NAID 110003289291. 
  7. ^ 園山耕司 2011, pp. 22–31.
  8. ^ 酔っぱらいライダーの独り言 GPS RAIM予測 2014年5月14日閲覧。RAIM予測の結果RNAVアプローチが使用できなかった事例。
  9. ^ 信州まつもと空港に新しい進入方式が導入されます
  10. ^ 航空管制の現状とこれから”. 一般財団法人 航空交通管制協会. 2023年12月22日閲覧。
  11. ^ 航空法施行規則”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年2月25日閲覧。
  12. ^ 園山耕司 2011, p. 235.
  13. ^ 園山耕司 2011, p. 248.
  14. ^ 園山耕司 2011, p. 20.
  15. ^ 園山耕司 2011, pp. 109, 261.
  16. ^ 園山耕司 2011, p. 27.
  17. ^ a b c 園山耕司 2011, pp. 235–241.
  18. ^ 園山耕司 2011, p. 33.
  19. ^ 園山耕司 2011, pp. 18–19, 260.
  20. ^ 園山耕司 2011, p. 18.


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広域航法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 04:36 UTC 版)

航空航法」の記事における「広域航法」の解説

交通量増加備えて開発され新し航法システム地上航行援助施設からの信号の有効空域内、あるいは自蔵航法装置機能範囲内で、任意の希望するコース設定することができる。 常に航空機現在位置直読式に得られる。この航法採用することにより、空域内に任意の航路設定できるので、その空域許容交通量増大させることが可能となる。 システムとしては,次のような方法がある。 VORおよびDME(距離測定装置)と機上コンピューターにより希望コース現在位置算出するもの。 INS(慣性航法装置)により希望コース現在位置を得るもの。 INSVORDME組み合わせ2組DMEあるいはGPSによって修正して正確な希望コース現在位置を得るもの。 エリア・ナビゲーションの希望コースは、ウェイポイント(waypoint)と呼ばれる地図上の特定な点を結ぶことによって定められるウェイポイント座標によって表され座標系の中で任意の位置定めることができる。座標系のとり方は、通常VORDME局からの距離と磁方位による座標、あるいは緯度・経度による座標用いられている。 さらに、ウェイポイントに高度の要素加え希望コース三次元空間内コースとして設定することができる(これを三次元のエリア・ナビゲーションという)。PMS(performance management system)またはFMS(flight management system)を装備した航空機ではこの三次元のエリア・ナビゲーションが可能である。また、三次元のウェイポイント時間要素加え、各ウェイポイント通過時刻指定したコース設定するともできる(これを四次元のエリア・ナビゲーションという)。また、ウェイポイント間を結ぶコースだけでなく、そのコースから右または左に平行移動したコース定めることも可能である。 このシステム主な構成要素は、航法計算機・制御表示装置飛行データ記憶装置である。航法計算機は、航法必要なデータ計算してコントロールパネル表示させるほか、希望コース飛行するため自動操縦装置操舵信号を送る機能を持つ。

※この「広域航法」の解説は、「航空航法」の解説の一部です。
「広域航法」を含む「航空航法」の記事については、「航空航法」の概要を参照ください。

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