RNP
RNP
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 06:17 UTC 版)
RNP(英: required navigation performance)とは、機上の性能監視機能と警報機能を必要とする特別なRNAVである。一般的なRNAVは監視・警報機能がないため、洋上を除きそのバックアップとして航空交通管制用レーダーの覆域下でなければ航行できないのに対し、RNPはレーダー覆域でなくても航行できるのが大きな違いである。 基準としてはエンルート用のRNP4(航法精度4マイル)、ターミナル用のBasic-RNP1(航法精度1マイル)、進入用のRNP APCH(航法精度1マイル)、進入用のRNP AR APCH(航法精度0.3マイルまたは0.3マイル未満)が設定されているが、本格的なRNP航行は2020年7月からILSが地理的制約により設置が難しい松本空港のみ運用されている。 RNP AR APCH0.3が東京国際空港等で実験的に2012年より実施されている。 参考に、かつてRNPという言葉は一般のRNAVにおける「航法精度要件」の意味として使われていた時代があった。今でも一部にそういう使われ方をしている文章があるが、現行の国際基準では上記の定義に変更されているため、注意が必要である。
※この「RNP」の解説は、「広域航法」の解説の一部です。
「RNP」を含む「広域航法」の記事については、「広域航法」の概要を参照ください。
- RNPのページへのリンク