RNLIの任務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 20:14 UTC 版)
RNLIが設立されてから、救命艇は2006年11月現在で13万7000人の命を救った。 RNLIは沿岸用として5種類の救命艇を運用してきた。20-40ノット (37-74 km/h) 出る空気注入型のボート (RIB)、最大船速が16-25ノット (30-46 km/h) でる6種類の全天候型モーター式救命艇 (motor life boats) である。この組織は、233の救命艇基地にある332隻の救命艇を運用している。また、2002年より4隻のホバークラフトを運用しており、これまでのボートで到達できない泥地や川の河口での救出を可能とした。救命艇の乗員はほとんどがボランティアで、300人の女性を含む4600人の船の乗員は、発煙弾や緊急通報を受け、警報時には救命艇基地に待機する。 イースト・ライディング・オブ・ヨークシャー州のスパーン(英語版)にあるスパーン岬に位置するハンバー救命艇基地(英語版)は、24時間人員が待機しているイギリス国内の救命艇基地2か所のうちの1か所である(もう1か所は、ロンドンのテムズ川にあるワーテルロー埠頭に位置する)。職員は、悪天候の際に本土から遮断されるスパーン岬に住んでいる。他のスパーン岬に住んでいる人々は隣接するイギリスの港で救命艇の乗員たちと一緒に365日24時間船舶通航業務を行っている。 RNLIはイングランド南西の63の海岸でのライフガード組織を運用しており、400人以上のライフガードを雇っている。 イギリスでは、遭難中もしくはトラブルに遭遇したと報告した船は、沿岸警備隊に中波無線 (2182kHz) やVHF無線 (チャネル16)、電話番号999や112で連絡しないといけない。アイルランド共和国では、アイルランドの沿岸警備隊や112もしくは999への電話が必要である。沿岸警備隊は海上での救出の調整を行い、RNLIもしくは他の救命艇、もしくは地上の救助隊員や救助ヘリコプターへの連絡を行う。空・海の救出ヘリコプターはイギリス空軍やイギリス海軍、イギリス海兵隊、沿岸警備隊、あるいはアメリカ空軍、アイルランド空軍から提供される。
※この「RNLIの任務」の解説は、「王立救命艇協会」の解説の一部です。
「RNLIの任務」を含む「王立救命艇協会」の記事については、「王立救命艇協会」の概要を参照ください。
- RNLIの任務のページへのリンク