航空航法用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 06:17 UTC 版)
エンルート 航空路(英: airway)やジェットルート、直行経路、RNAV、洋上トランジションに飛行場近くでの遷移経路(トランジション)まで含んだ航空機の通過する飛行区間の内でも巡航部分を含むものの総称である。 ボルデメ (VORDME) VOR と DME を併用する航法援助無線施設の一種である。VOR と TACAN の併用で「VORTAC」と呼ばれることもあるが、同じような役割を果たしている。 遷移点(英: transition point) 出発空港近くのSIDや到着空港STARと、航空路との交差する点であり、航空機は遷移点で空中の仮想的な道である空路を乗り換える。 CPDLC(英: controller pilot data link communications) コントローラ-パイロット間データリンク通信のことであり、航空交通管制センターと飛行中の航空機とを結ぶ無線通信システムである。 SID(英: standard instrument departure) IFR(計器飛行方式)における標準計器出発経路(標準計器出発方式)のことであり、飛行場近くにおいて出発時に用いられる経路、高度、制限事項などから構成される航路であり、その方式全体を指す。 STAR(英: standard instrument arrival)、旧称 standard terminal arrival route。欧州に倣って2010年より日本でも名称としてICAOの正式用語である standard instrument arrival が用いられ、standard terminal arrival route は旧称となった。ただし米国では現在も後者を正式名称として使用している。 IFR(計器飛行方式)における標準計器到着方式(標準計器到着経路)のことであり、飛行場近くにおいて到着時に用いられる経路、高度、制限事項などから構成される航路であり、その方式全体を指す。 RVSM(英: reduced vertical separation minimum) 短縮垂直間隔とは、安全のために航空路中の飛行高度は2000フィート間隔の垂直距離が設定されているが、フライトレベルを正確に保てる機体が増えたことに対応して、1000フィート間隔へと設定を半減させたものである。RVSM設定の空域内を飛行するには、独立した2系統の高度測定システム、自動応答装置(トランスポンダー)、高度監視警報システム、自動高度制御システムを装備する必要がある。 LNAV(英: lateral navigation) FMS(飛行管理装置)を用いて水平移動を行う航法である。 VNAV(英: vartical navigation) FMSを用いて垂直移動を行う航法である。 VFR(英: visual flight rule) 有視界飛行方式のことであり、パイロットが目視して操縦する飛行方式である。 IFR(英: instrument flight rule) 計器飛行方式のことであり、パイロットが管制官の指示に常時従って操縦する飛行方式である。 VMC(英: visual meteorological condition) 有視界気象状態のことであり、VFRによる飛行では必須条件となる。3000メートル以上の高度で8000メートル以上の飛行視程があり、飛行機から上下300メートル以内と水平方向に1500メートル以内に雲が無い。3000メートル未満の高度で5000メートル以上の飛行視程があり、飛行機から上方150メートル以内、下方300メートル以内と水平方向に600メートル以内に雲が無い。
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