幸甚とは? わかりやすく解説

幸甚

読み方:こうじん

幸甚(こうじん)とは、非常に幸せであることや、大変喜ばしい状況を指す言葉である。古典的な文学歌詞などでよく用いられる表現であり、現代でも文語調の文章演説などで使用されることがある。幸甚は、主に人の心情状況を表す際に用いられ、その幸福感喜び通常のものをはるかに超えていることを強調する意味合いがある。

幸甚は、漢字の「幸」と「甚」から成り立っており、「幸」は幸運や幸福を意味し、「甚」は非常にあるいは大変という意味を持つ。この二つ漢字組み合わさることで、幸福感喜びが非常に大きいことを表現している。また、「幸甚」という言葉は、同じような意味を持つ「大喜び」や「至福」といった言葉同義語として扱われることが多い。

幸甚という言葉は、主に文語調の文章詩歌演説などで使用されることが多く現代日常会話ではあまり使われない

幸甚

読み方:こうじん

「幸甚」とは、主にビジネスメールや改まった場面において「非常にありがたい」「とても助かる」「この上なく幸せである」などの意味用いられる表現である。主に「幸甚でございます」「幸甚に存じます」などの言い回し用いられる

幸甚の意味

幸甚の「幸」は、幸せ(しあわせ)である・幸い(さいわい)である、という意味の字。幸甚「甚」の字は、甚だしい(はなはだしい)と読み、「程度大きい」「極まっている」という意味合いを示す。つまり「幸甚」は「とても幸い-です」という趣旨表現である。

ちなみに、「甚」の字を含む熟語には、「甚大」「甚雨」「甚深」のように「甚」の字が先にある表現と、「幸甚」「激甚」「深甚」などのように「甚」の字が後ろ置かれる表現がある。

「幸甚」の品詞は、名詞形容動詞2種類分かれるビジネスシーンにおける常套句としては名詞よりも形容動詞としての用法(すなわち「幸甚だ」という言い方)が基本といえる

幸甚の使い方

「幸甚」の主な使いどころ使用場面)はビジネスシーンであり、特に文書電子メールといった書き言葉として多く用いられるといえる口頭使って間違いではないし何ら不適切要素はないが、口頭では「幸い(です)」と述べる方が好まれやすい。

「幸甚」の語が用いられる場面多くは、相手依頼した何かしら要望伝えたりする場面である。「このようにして頂ける幸甚に存じます」という言い回しは、「こうしてもらえると嬉しい」「こうしていただきたい」という旨を最大限丁寧さ述べ言い方といえる

幸甚の類語・類似表現

ビジネスシーンにおいて「幸甚(です)」と同じ意味で用いられる類語同義語類する表現としては、敢えて挙げるなら「幸いです」「助かります」などが該当するが、「幸甚です」「幸いです」「助かります」はそれぞれ丁寧さ・うやうやしさの度合い異なる。

目上の者へは「幸甚」が無難、「幸い」は可もしくはどっちつかず、「助かります」は同僚目下の者へ限った方が無難、といった使い分け感覚一般的といえる

こう‐じん〔カウ‐〕【幸甚】

読み方:こうじん

[名・形動多く手紙文用いてこの上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま。「—の至り」「—に存じます

「幸甚」に似た言葉

幸甚

読み方:コウジン(koujin)

非常にありがたいと思うこと


行心

(幸甚 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/07 09:01 UTC 版)

行心(ぎょうしん/こうじん、生没年不詳)は、飛鳥時代新羅からの渡来人


  1. ^ 『日本書紀』持統天皇 称制前紀(朱鳥元年)10月2日条
  2. ^ 『日本書紀』持統天皇 称制前紀(朱鳥元年)10月29日条
  3. ^ 『懐風藻』「大津皇子」伝より
  4. ^ 『続日本紀』文武天皇、大宝2年4月8日条


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「幸甚」の例文・使い方・用例・文例

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