平成期の大規模発掘調査とは? わかりやすく解説

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平成期の大規模発掘調査

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 17:24 UTC 版)

原の辻遺跡」の記事における「平成期の大規模発掘調査」の解説

以後長崎県教育庁原の辻遺跡調査事務所中心に調査継続されまた、現在も調査継続されている。1993年平成5年)の大規模な調査三重の濠を巡らせ大規模な環濠集落祭祀建物跡検出された。また、壕の外西北では日本最古船着き場の跡も発掘された。原の辻の中心部分に当たる。環濠集落規模東西350メートル南北750メートルである。この東側に、魏志倭人伝出てくる卑卑奴母離などの役人の家や役所があったと想像される。壕の外の北、東、東南には墓地が見つかっている。また、遺跡全体総面積100ヘクタールにも及ぶ広大なのであるまた、集落域は約24haであった。 これらの発掘調査結果から1995年平成7年)に一支国国都である可能性指摘したまた、弥生時代中期竪穴住居址から炭化した米、麦が出土している。島の河川流域低地水田広がり水稲農耕が行われていた。対馬比較して水稲農耕広く行われていた。島には貝塚もあり、狩猟であるシカ・イノシシのほか、家畜であるウマをはじめ獣骨魚骨出土している。 石器では石斧片刃石斧石包丁一部鉄器交えるが、後期になると石器はほとんど姿を消し手斧・鎌・刀子など鉄器豊富になるなかには鉄器原材料想定できる板状のものがあり、これからさまざまな鉄器造り出した。壱岐島鉄器舶載品であると考えられている。

※この「平成期の大規模発掘調査」の解説は、「原の辻遺跡」の解説の一部です。
「平成期の大規模発掘調査」を含む「原の辻遺跡」の記事については、「原の辻遺跡」の概要を参照ください。

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