帝国単位と米国慣用単位の比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 07:18 UTC 版)
「ヤード・ポンド法」の記事における「帝国単位と米国慣用単位の比較」の解説
詳細は「en:Comparison of the imperial and US customary measurement systems」を参照 1959年以前、帝国単位と慣用単位とでヤードやポンドの値は十分に近く、ほとんどの目的において、長さ・面積・体積・質量の単位の大きさの違いは無視することができた。また、単位の使われ方も異なっていた。例えば、短い距離は米国ではフィートで測る が、英国ではヤードを使用する。1959年の国際ヤードの導入は、米国の測量において小さいが、目立つ影響を引き起こした。その結果、他の州が国際フィートを採用する中、米国のいくつかの州では今なお最初の定義による値を「測量マイル」「測量フィート」の名前で保持している。 1ポンド以上の重さの単位の定義は慣用単位と帝国単位とで異なる。帝国単位では14ポンドのストーン、8ストーンのハンドレッドウェイト、2240ポンド(20ハンドレッドウェイト)のトンを使用するが、慣用単位ではストーンを使用せず、100ポンドのハンドレッドウェイトと2000ポンド(20ハンドレッドウェイト)のトンを使用する。国際貿易において、2240ポンドのトンは「ロングトン」、2000ポンドのトンと「ショートトン」と呼ばれる。体重は、慣用単位ではポンドで、帝国単位ではストーンとポンドで表される。 トマス・ジェファーソンのPlan for Establishing Uniformity in the Coinage, Weights, and Measures of the United Statesによれば、イギリスでは14種類の異なるガロンが使われており、ガロンの大きさは、224立方インチ (3.67 L)から282立方インチ (4.62 L)にまでわたった。 1832年、議会による何の指示がないため、米国財務省は、2番目に少ないガロンである231立方インチ(3.785リットル)の「アン女王ガロン」を米国の財政のための公式のガロンに選んだ。16米液量オンスで1米パイント、8パイントで1ガロンとなる。1824年イギリスの度量衡の改革の法制化により、古いガロンは廃止されて、62 °F(17 °C)の10ポンドの水の体積と定義された新しいガロンに置き換えられ、実験によりその値は277.42立方インチ(4.546リットル)であると決定された。20英液量オンスで1英パイントとなる。英液量オンスは0.96米液量オンスである。 米国慣用単位では、液量と乾量とで、同じ名前で大きさの異なる体積の単位を使用している。乾量パイントは28.875立方インチ(473 mL)だが、米液量パイントは28.875立方インチ(473 mL)、英パイントは34.68立方インチ(568 mL)である。帝国単位には乾量単位が存在しない。 国際商品市場では、バレル(42米ガロン、約159リットル)がロンドンとニューヨーク・シカゴの両方で原油の取引に、トロイオンス(約31.10グラム)が貴金属の取引に使われるが、ロンドン市場はメートル法を使い、シカゴ商品取引所は慣用単位を使用する。
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