山田 良司とは? わかりやすく解説

山田良司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/17 12:19 UTC 版)

山田 良司
やまだ りょうじ
生年月日 (1960-10-05) 1960年10月5日(64歳)
出生地 日本 岐阜県益田郡下呂町
(現・下呂市
出身校 早稲田大学大学院政治学研究科修士課程(中退)
前職 下呂町議会議員
下呂市長
所属政党 民主党→)
無所属→)
(民主党(野田G)→)
(無所属→)
日本維新の会
公式サイト 岐阜県に最高裁判所を誘致 山田良司の実現したいこと
選挙区 比例東海ブロック
当選回数 1回
在任期間 2009年9月 - 2012年11月
当選回数 1回
在任期間 2004年 - 2008年
当選回数 1回
在任期間 1991年10月 - 1995年3月
テンプレートを表示

山田 良司(やまだ りょうじ、1960年昭和35年)10月5日[1] - )は、日本政治家日本維新の会岐阜県総支部副幹事長。司法移転の党代表[2][3][4]

衆議院議員(1期)、岐阜県下呂市長(1期)、下呂町議会議員(1期)を歴任した。

来歴

岐阜県益田郡下呂町(現:下呂市)生まれ。下呂市立下呂中学校岐阜県立益田南高等学校を経て、早稲田大学社会科学部卒業後、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程中退。早大在学中は早稲田大学雄弁会に所属していた。

1991年10月、下呂町議会議員選挙に出馬し、初当選。

1995年3月、下呂町議会議員を辞職し、岐阜県議会議員選挙に出馬するが落選。

1999年に再度岐阜県議選に出馬するも、再び落選した。

2000年第42回2003年第43回衆議院議員総選挙岐阜4区から民主党公認で出馬したが、それぞれ自由民主党金子一義藤井孝男に敗北。

2004年4月、市町村合併に伴い誕生した下呂市の市長選に出馬し、当選。

2007年4月の岐阜県議会議員選挙では、現職の駒田誠を支持せず、新人の伊藤厳悟への支持を表明。これに対し、駒田を推す下呂市議らが山田の支持表明に反発し、5月7日、下呂市議会で辞職勧告決議が可決された(賛成13、反対8)。ただし、辞職勧告決議には法的拘束力はなく、山田は辞職勧告決議が可決された直後、市長を辞職しない意向を表明した。

2008年4月、再選を目指して下呂市長選に出馬したが、下呂市議を辞職して出馬した野村誠に敗れ、落選。

2009年第45回衆議院議員総選挙に民主党公認で比例東海ブロックから出馬し、当選した。

2011年民主党代表選挙では、自身が所属する花斉会会長である財務大臣野田佳彦の推薦人に名を連ねた。

2012年第46回衆議院議員総選挙には出馬せず、2016年の下呂市長選に出馬するも、再度落選。

2021年8月、同年秋までに行われる第49回衆議院議員総選挙岐阜5区から日本維新の会の公認で出馬することを表明した[5]

2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙では得票率5.86%と供託金没収の惨敗に終わった。

2022年6月、日本維新の会岐阜県総支部幹事長に就任。

2024年9月15日、岐阜県中津川市において、山田が司法移転を進める会会長として最高裁の移転を進めるためのイベントを開催し、鳩山由紀夫元内閣総理大臣らがパネラーとして出席した[6]

2024年10月27日、第50回衆議院議員総選挙では得票率を13.09%に上昇させたが比例復活もならず落選した[7]

2025年3月、日本維新の会岐阜県総支部副幹事長に就任。

2025年4月2日、維新の会は同年夏の第27回参議院議員通常選挙岐阜県選挙区に山田を擁立すると発表した[8]が、6月6日には岐阜・和歌山両選挙区で立憲民主党との候補者一本化に合意したと発表し、岐阜では山田の擁立を取り下げた。山田は取材に対し、「結果が出た以上、仕方がない。当初から党の決定に従うと言っていたので異論はない」と述べた[9]

不祥事

2012年下呂市長選を巡る公選法違反(起訴猶予)

2012年4月8日に告示された岐阜県下呂市長選挙において、告示前に立候補者の一人である石田芳弘(元民主党衆院議員、落選)への投票を呼び掛ける国土交通大臣前田武志名義の文書が地元の建設業協会幹部へ送られていたことが、4月11日の衆議院国土交通委員会で自民党の伊東良孝によって明らかにされた。前田は「同僚議員(山田良司)に頼まれて、中身を見ずに(文書に)サインしてしまった」「誠に軽率だったと深く反省している」等と釈明し、文書作成に関わった政務秘書官が4月16日に辞任したことも明らかにした。野党各党は大臣自筆の署名があったことなどから公職選挙法違反の疑いがあるとして強く反発。4月18日には自民党・みんなの党新党改革の3党合同での前田に対する問責決議案参議院に提出され、4月20日午前の参議院本会議において野党の賛成多数で可決された(前田は同年6月の野田第2次改造内閣発足により国土交通大臣を退任)[10][11][12]

2013年1月22日、岐阜地方検察庁は、前田氏に文書の署名を依頼したとして、公選法違反容疑で書類送検された山田良司を一部嫌疑不十分、一部起訴猶予不起訴処分とした[13]

日本維新の会衆議院岐阜県第5選挙区支部を巡る政治資金規正法違反(提出期限超過、無資格監査、架空事務所の報告書への記載)

2025年8月29日、示現舎は、山田が代表を務める日本維新の会衆議院岐阜県第5選挙区支部において、架空の事務所を主たる事務所として記載した政治資金収支報告書を令和3(2021)年度から令和5(2023)年度までの計3年度分にわたって提出していた事案[14][15][16]、令和3年度政治資金収支報告書とあわせて提出された政治資金監査報告書について、登録政治資金監査人の資格を有さない地元実業家による書面しか添付されておらず、指摘を受けるまで法的に有効な監査をしていなかった事案[14]、光熱費が約143万円も計上されている事案[14]、「政治資金で塾に通勤していた」とする疑義、令和3(2021)年度及び令和4(2022)年度政治資金収支報告書の提出遅れ等を報道した[2]。岐阜県選挙管理委員会の書類上、令和3(2021)年度の政治資金収支報告書が最初に提出されたのは令和4(2022)年8月31日のことであり、提出期限である5月31日から3か月超過している[14]。同様に、令和4(2022)年度の政治資金収支報告書がはじめて提出されたのは令和5(2023)年9月13日であるため、これも約3か月半超過している[15]

政治団体「司法移転の党」を巡る政治資金規正法違反(提出期限超過)

2025年9月15日、示現舎は、「中津川市への裁判所誘致を目的に設立した「司法移転の党」も提出期限遅れ」として報道した[6]。山田が代表をしている政治団体「司法移転の党」において、2022年3月31日までに提出しなければならない令和3(2021)年分の政治資金収支報告書について、約5か月後の8月31日に提出していた[3]。また、2024年3月31日までに提出しなければならない令和5(2023)年分の政治資金収支報告書について、約3か月後の7月4日に提出していた[4]

政治団体「山田良司後援会」を巡る政治資金規正法違反(2年連続の提出期限超過による政治資金規正法17条2項の適用による強制解散[17])

2025年9月15日、示現舎は、山田が代表を務める「山田良司後援会」において、「2年連続の提出遅れで強制解散になった」として報道した[6]。なお、解散は、令和4(2022)年12月31日付である[17]。同会は、2022年3月31日までに提出しなければならない令和3年(2021)年分の政治資金収支報告書について、約1年半後の令和5(2023)年9月28日に提出していた[18]。また、2023年3月31日までに提出しなければならない令和4年(2022)分の政治資金収支報告書について、約半年後の令和5(2023)年9月28日に提出していた[17]

政治団体「山田良司を育てる会」を巡る政治資金規正法違反(提出期間超過)

2025年9月15日、示現舎は、山田の後援会である「山田良司を育てる会」において、政治資金収支報告書の提出遅れがあったとして報道した[6]。同会は、令和4(2022)年3月31日までに提出しなければならない令和3年(2021)年分の政治資金収支報告書について、5か月後の令和4(2022)年8月31日に提出していた[19]


選挙歴

当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
1991年下呂町議会議員選挙 1991年10月 31 ーー 388票 ーー 20 14/21 /
1995年岐阜県議会議員選挙 1995年4月9日 34 益田郡選挙区 1万2493票 ーー 1 2/2 /
1999年岐阜県議会議員選挙 1999年4月11日 39 益田郡選挙区 1万1441票 ーー 1 2/2 /
第42回衆議院議員総選挙 2000年06月25日 39 岐阜県第4区 民主党 7万2675票 28.78% 1 2/3 19/7
第43回衆議院議員総選挙 2003年11月09日 43 岐阜県第4区 民主党 7万5240票 28.78% 1 2/3 16/9
2004年下呂市長選挙 2004年4月18日 43 ーー 無所属 1万2322票 44.90% 1 1/4 /
2008年下呂市長選挙 2008年4月13日 47 ーー 無所属 1万2697票 49.36% 1 2/2 /
第45回衆議院議員総選挙 2009年08月30日 48 比例東海ブロック 民主党 ーー票 ーー 21 / 7/12
2016年下呂市長選挙 2016年4月10日 55 ーー 無所属 9753票 44.37% 1 2/2 /
第49回衆議院議員総選挙 2021年10月31日 61 岐阜県第5区 日本維新の会 9921票 5.86% 1 3/4 6/2
第50回衆議院議員総選挙 2024年10月27日 64 岐阜県第5区 日本維新の会 1万9973票 13.09% 1 3/3 5/1

脚注

  1. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、217頁。
  2. ^ a b mishina, Jun (2025年8月29日). “【岐阜維新】恵那峡にダミー事務所 光熱費140万円 監査人は無資格 山田良司元幹事長の黒い収支報告書 - 示現舎”. 2025年9月17日閲覧。
  3. ^ a b 令和3(2021)年度"司法移転の党"政治資金収支報告書. 岐阜県選挙管理委員会(2022年8月31日).2025年9月17日閲覧
  4. ^ a b 令和5(2023)年度"司法移転の党"政治資金収支報告書.岐阜県選挙管理委員会(2024年7月4日).2025年9月17日閲覧
  5. ^ 衆院選岐阜5区 山田良司氏が出馬表明、維新 元衆院議員で元下呂市長-岐阜新聞
  6. ^ a b c d mishina, Jun (2025年9月15日). “【日本維新の会】若手ホープが造反、鳩山講演会の黙認 全国で広がる離党ドミノ 揺らぐ改革政党の正体 - 示現舎”. 示現舎. 2025年9月16日閲覧。
  7. ^ 日本放送協会. “衆議院選挙2024 岐阜(大垣・高山など)開票速報・選挙結果 NHK”. www.nhk.or.jp. 2024年11月22日閲覧。
  8. ^ “参院岐阜に元衆院議員 維新”. 時事通信. (2025年4月1日). https://www.jiji.com/sp/article?k=2025040200753 2025年4月2日閲覧。 
  9. ^ “参院選岐阜選挙区 立憲に一本化  維新・山田氏が出馬取り下げ”. ぎふチャン. (2025年6月6日). https://www.zf-web.com/news/2025/06/06/220145.html 2025年6月7日閲覧。 
  10. ^ 日本テレビ. “前田国交相と田中防衛相の問責決議を可決|日テレNEWS NNN”. 日テレNEWS NNN. 2024年11月22日閲覧。
  11. ^ 日本テレビ. “問責決議可決、与野党対立が一層強まる|日テレNEWS NNN”. 日テレNEWS NNN. 2024年11月22日閲覧。
  12. ^ 参議院. “国土交通大臣前田武志君問責決議”. 参議院. 2025年9月11日閲覧。
  13. ^ 前田元国交相、不起訴処分に 岐阜地検”. 日本経済新聞 (2013年1月22日). 2024年11月22日閲覧。
  14. ^ a b c d 令和3(2021)年度"日本維新の会衆議院岐阜県第5選挙区支部"政治資金収支報告書.岐阜県選挙管理委員会令和4(2022)年8月31日.2025年9月17日閲覧
  15. ^ a b 令和4年度"日本維新の会衆議院岐阜県第5選挙区支部"政治資金収支報告書.岐阜県選挙管理委員会令和5(2023)年9月13日.2025年9月17日閲覧
  16. ^ 令和5年度"日本維新の会衆議院岐阜県第5選挙区支部"政治資金収支報告書.岐阜県選挙管理委員会令和6(2024)年3月27日. 2025年9月17日閲覧
  17. ^ a b c 令和4(2022)年度"山田良司後援会"政治資金収支報告書 .岐阜県選挙管理委員会(令和5(2023)年9月28日).2025年9月17日閲覧
  18. ^ 令和3(2021)年度"山田良司後援会"政治資金収支報告書.岐阜県選挙管理委員会(令和5(2023)年9月28日).2025年9月17日閲覧
  19. ^ 令和3(2021)年度"山田良司を育てる会"政治資金収支報告書.岐阜県選挙管理委員会(令和4(2022)年8月31日). 2025年9月17日閲覧

関連項目

外部リンク

公職
先代
新設
岐阜県下呂市長
2004年 -2008年
次代
野村誠




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「山田 良司」の関連用語

山田 良司のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



山田 良司のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの山田良司 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS