宮中行事とは? わかりやすく解説

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宮中行事


宮中行事

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 08:32 UTC 版)

古式競馬 (日本)」の記事における「宮中行事」の解説

宮中行事としての競馬は、未調教の馬を左右に配し直線コース馬場で2頭走らせる。その馬を「乗尻のりじり)」と呼ばれる騎手巧みに操って競争相手進行妨害したりしがらも先着競う無事にゴールまで早く走行させた方が勝ちであり、落馬負けとなった。これは馬の速さだけでなく、騎手乗尻)の乗馬技術問われる趣向凝らしたものでもあった。なお、2番以後は負方が先行して出発する儲馬(もうけのうま)となり、勝方は一遅(いちじ)分時間を置いて後から出発する追馬と呼ばれ、追馬は儲馬を追い越して馬駐に入る必要があった。2騎1組左方右方)で計10番競走行い、全番を通して左方右方勝敗決定した直線コースには左右に埒(らち)と呼ばれる黒木の柵を設置し途中目印となる3本の木を設置する騎射場合には左側が射向(いこう)となるように木を埒の左側になるようなコース設定しそれぞれに的懸(まとかけ)の牓示を行うが、競馬場合最初の木を馬出馬場本)とし、2番目の木を鞭を入れて競いあう「勝負の木」とし、最後木に勝負決定の標(しめ)を置いて傍に矛を立てて馬駐うまとどめ)すなわちゴールとする。観客は埒を望む中央の建物馬場殿とし、その左右に幄舎設置してそのいずれか観戦することになっていた。 騎手衛府馬寮などに属す武官から選ばれ自身位階値する当色とうじきの上着、裲襠りょうとう)という貫頭衣一種身に付け競技臨んだ中世に至るまで盛んに行われ花園院日記である『花園院宸記』には、正中2年正月13日1325年1月28日)条の記事として花園院属す持明院統ライバルである大覚寺統後醍醐天皇皇太子邦良が皇位継承正当性巡って鎌倉幕府からの有利な裁定求めて互いに鎌倉使者相次いで派遣した有様を「世に競馬と号す」と皮肉っている。

※この「宮中行事」の解説は、「古式競馬 (日本)」の解説の一部です。
「宮中行事」を含む「古式競馬 (日本)」の記事については、「古式競馬 (日本)」の概要を参照ください。

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