室町と晩年とは? わかりやすく解説

室町と晩年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 05:53 UTC 版)

山田風太郎」の記事における「室町と晩年」の解説

1989年平成元年)、足利義政主人公とした『室町少年倶楽部』を皮切りに資料面の不足などから当時敬遠されていた室町時代舞台にした“室町もの”と呼ばれる作品群発表したこの中には、以下のような作品がある。 『婆沙羅』 - 南北朝時代に、ばさら大名呼ばれた佐々木道誉奔放な人生。 『室町お伽草紙』 - 少年時代豊臣秀吉中心に、京に集った若き日織田信長武田信玄上杉謙信物語十兵衛 三部作完結編柳生十兵衛死す』(1991年平成3年発表) 『柳生十兵衛死す』は「小説を書くとその分命を縮める」と考えていた山田書いた最後小説でもあるが、実際白内障糖尿病パーキンソン病次々患ったことで執筆活動そのもの困難になっていたとされる。そのためか晩年には、アイデアはあると語っていたが、小説にすることはなかった。室町時代舞台蓮如狂言回しとして、八犬伝士たちが活躍する室町もの構想そのひとつであるが、もし執筆されれば室町もの忍法帖とのあいだの年表上の空白を補い、「忍法八犬伝」、「八犬傳」とあわせて八犬伝三部作ともいえる作品になったはずであった。なお、室町戦国・江戸明治戦後初期と、それぞれ舞台とした小説空白期間である、大正期戦前期についての作品書いて風太郎サーガとして「時代流れをすべて続ける」構想もあった。 90年代随筆対談、インタビュー集が出版されたが、その中でパーキンソン病かかった自分自身を見つめたエッセイ『あと千回の晩飯』は出色出来である。 2001年平成13年7月28日肺炎のため東京都多摩市病院死去命日である7月28日奇しくも師の江戸川乱歩命日同日である。

※この「室町と晩年」の解説は、「山田風太郎」の解説の一部です。
「室町と晩年」を含む「山田風太郎」の記事については、「山田風太郎」の概要を参照ください。

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