実行ファイルの生成とは? わかりやすく解説

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実行ファイルの生成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/02 00:07 UTC 版)

実行ファイル」の記事における「実行ファイルの生成」の解説

オブジェクトファイル」も参照 実行ファイル人間理解しやすい高水準言語ソースコードとしてソフトウェア開発する方が格段に楽であるが、機械語手組みすることも可能である。場合によっては、人間解読可能であるものの機械語命令セット密に関連しているアセンブリ言語ソースコードとして使うこともある。高水準言語実行可能な機械語ファイルか実行可能ではないオブジェクトファイルコンパイルされる。アセンブリ言語場合はこの過程アセンブルと呼ぶ。オブジェクトファイルいくつかリンクして実行ファイル作成するオブジェクトファイル実行可能かにかかわらず一般にELF等のコンテナフォーマット保存され生成され機械語は.text (実行コード)セクション、.data (静的変数)セクション、.rodata (静的定数)セクション等に分割され構造化される。 オペレーティングシステムファームウェアブートローダ等のシステムによって実行されるには、実行ファイルシステムABIに従う必要がある。もっとも単純な形としては、ファイルメモリ読み込みアドレス空間最初に移動してそこから実行することであるが、より複雑な場合実行ファイルには別々のエントリーポイント指定する追加メタデータ付属する例えば、ELFではエントリーポイントヘッダーのe_entryフィールド格納されており、実行開始する(仮想)メモリアドレス指定している。GCC (GNUコンパイラコレクション) では、このフィールドは_startシンボルによりリンカによって指定される実行ファイルには通常ランタイムシステム含まれており、ランタイム言語機能 (タスクスケジュール、例外処理ハンドル静的コンストラクタデストラクタ呼び出し等)や特定のオペレーティングシステムシステムコール呼び出し引数環境変数渡し戻り値を得る命令セット、そしてファイルハンドル等のリソース解放して開始/終了処理を行う機能含まれる。C では、実際エントリーポイント含みランタイムライブラリ呼び出し開始/終了処理を行う crt0 オブジェクトリンクすることで実現している。 実行ファイルには実行必要な環境についての情報デバッグ情報シンボル情報など、ソースコードから生成される機械語プログラム自体含まれない情報多く格納されることがある場合によっては、例え組込みシステム開発コンパイル、リンク、ローダ動作単純に学習した場合等、これを省略したい場合がある。C では、通常のラインタイムを省略することができ、その代わり明示的にリンカスクリプトを指定しエントリーポイント生成してmain呼び出したカーネル終了コード返すといった開始/終了処理を行う。 実行ファイルプロセッサ固有であるだけでなくオペレーティングシステム固有でもある。

※この「実行ファイルの生成」の解説は、「実行ファイル」の解説の一部です。
「実行ファイルの生成」を含む「実行ファイル」の記事については、「実行ファイル」の概要を参照ください。

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