宇都宮市内の路線バス網
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 14:36 UTC 版)
「宇都宮市の地域内交通」の記事における「宇都宮市内の路線バス網」の解説
JR宇都宮駅前および東武宇都宮駅前からは、市内および市外各地に向け路線バスが運行されている。大半の路線バスはJR宇都宮駅西口 - 馬場町・二荒山前 - 県庁前 - 東武駅前を経由する。また、その中心市街地周縁部を循環運転するコミュニティバス「きぶな号」は宇都宮駅・東武宇都宮駅と栃木県庁・宇都宮市役所を旧篠原家住宅、清巌寺、慈光寺、宇都宮城址公園などの市街地観光ルート経由で運行される。この他、宇都宮駅東口、雀宮駅などを起点とするバスも運行されている。 歴史的な経緯から、関東自動車(関東バス)の路線網が圧倒的に大きい。かつては東武バスが東京街道や栃木街道、楡木街道方面に多数の路線バスを運行していたが、東武宇都宮線と路線が重複するなどの要因で採算に見合わず関東バスに路線譲渡し宇都宮市から撤退し、また国鉄バスも市東部国道123号方面のバス路線(水都西線)で頻回運行していたが、ジェイアールバス関東宇都宮支店となって以降、利用者が少ない地域の路線規模を大幅縮小、利用者の多い清原台や光ヶ丘などのニュータウンを発着する便を中心とした運行形態に再編、地元の東野交通も人口減少の著しい県北方面の中山間地域地帯に至る路線の利用率低下を受けて、当該地域への路線数および便数を削減、人口も利用者も多いJR岡本駅周辺の新興住宅地や平出工業団地、市東部の新興住宅地や真岡市、益子町を発着する便を中心とした運行形態に再編して来た経緯がある。 平日のラッシュ時間帯は通勤・通学目的の利用客によって混雑し、特に朝や悪天候時においては朝の東京近郊の通勤電車のごとく混雑することが多い。また、中心市街地であるJR宇都宮駅西口 - 東武駅前区間においては、路線過密区間ということもあり平日朝 - 夕方にかけて約数秒 - 1分・5分ヘッドという超高頻度運転が行われている。 なお、これらのバス路線は今後、宇都宮ライトレールの開通に伴い再編が検討されている。 また、宇都宮駅東口からは本田技研工業、花王、キヤノンなどの企業通勤バスが発着するほか、西口バスターミナル周辺から市内各地の商業施設への無料送迎バスなどが発着しており、それらの運行頻度も比較的高いため、全体的にバスの利便性が高い都市である。 今後、路線バス利用促進を目的として、市民に対する時刻表配布や乗車券購入助成広告、宇都宮駅観光案内所でのバス乗り換え案内の実施、市内全路線バスへの路線別付番制導入などが計画されている。 2009年に上記の時刻表と乗車券購入助成広告を配布したところ利用者が微増した。また、2010年より地域の拠点的なバス停を中心に駐輪場完備のバス停(サイクル・アンド・バスライド)の整備を進めており、さらなるバスの利便性向上を図っている。
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