宇宙スパイ プロテ星人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 01:20 UTC 版)
「ウルトラセブンの登場怪獣」の記事における「宇宙スパイ プロテ星人」の解説
第29話「ひとりぼっちの地球人」に登場。 シリウス系第7惑星のプロテ星から地球侵略に訪れる。最大の武器は人間体でも発射可能な目から出す金縛り光線で、ほかにもVサインをしてから発射するショック光線、分身や幻覚など多数の超能力を持つ。 京南大学の丹羽教授に化け、頭脳明晰だが地球嫌いの学生・一の宮に正体を明かし、プロテ星に連れて行くという条件で彼に科学観測衛星と偽ったスパイ衛星を作らせる。自分の目的が地球侵略のために地球防衛軍の機密データを獲得することを知って失望した一の宮を見て正体を現すが、ウルトラセブンに見つかったために大学の庭へ逃亡し、巨大化する。自分を本体と抜け殻に分離することもでき、この能力を利用して巨大化した抜け殻とセブンを戦わせる。抜け殻はアイスラッガーで首を切られようがエメリウム光線を受けようがまったく効果がないうえ、光線の発射や不可視状態での肉弾戦も可能である。セブンと抜け殻が戦っている間に本体の人間体がプロテ星へ帰ろうとするが、意識を取り戻した一の宮に1人用の電送移送機に押し込まれ、彼もろとも本体は消滅し、抜け殻も消滅する。 演:成瀬昌彦(丹羽教授) スーツアクター:山本一(等身大)、山村哲夫(巨大) 名前はギリシア神話のプロメテウスに由来する。 着ぐるみの全身を覆うヒダは、デザイン画や高山良策が造型した時点では存在せず、後に現場スタッフによって追加された。このヒダには、恐竜戦車と同様に「ダイヤブロック」が使用されている。 シナリオでは大学名が城北大学、宇宙人が変身する人物は外国人のブロイセン教授とされており、配役には外国人の俳優の起用が想定されていた。撮影は学習院大学の敷地内に当時存在していたピラミッド校舎で行われており、2008年9月13日には同校舎の解体前に本作品第29話の上映会や、同話の監督を担当した満田かずほが出演するトークショーが行われた。 他の作品への登場サークロラマの映画『ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦』では、バルタン星人やウーなどと共に出現している。 『ウルトラファイト』では、肩書きが「宇宙忍者」となっているうえ、セブンが全身を発光させたウルトラスパークでプロテ星人を溶かしたことになっている。 雑誌連載『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』では、エンペラ星人の鎧「アーマードダークネス」を狙う宇宙人軍団の1人として登場し、ウルトラ兄弟に襲いかかる。 『ウルトラマン列伝』第21話では、ウルトラマンゼロが解説したエンペラ星人が光の国を襲撃したウルトラ大戦争時に引き連れていた怪獣軍団の中に新たに姿が追加されている。 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの右腕を構成する怪獣の1体となっている。 プロテ円盤 プロテ星人の連絡を受けて地球圏付近まで飛来し、スパイ衛星を持ち去ろうとする。ウルトラホーク2号も追いつけないほどの高速で飛び去ろうとしたところ、プロテ星人の抜け殻の消滅を確認したセブンがテレポーテーションで現われ、形勢は逆転する。最後はセブンに衛星を奪われ、ウルトラホーク2号のレーザー光線で破壊される。
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