学術・文化活動
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「ヴァフタング6世 (カルトリ国王)」の記事における「学術・文化活動」の解説
ヴァフタング6世の政治的決断はたびたび批判の的にされてきたが、学術·文化活動は、彼の治世の中で輝かしい利点である。彼は本当に当時最も学問を行なう君主の1人であり、国の知的水準の高い生活の復活を目指した数々の文化と教育プロジェクトの作者であり企画・主催する人間であった。ワラキアの大司教のイベリアのアンティムに援助を行なって、1709年にグルジアと全コーカサスで最初の活版印刷を確立した。トビリシで『ヴァフタングの活版印刷』のタイトルで出版されている書籍の中では、12世紀の国民的叙事詩であるショタ・ルスタヴェリの『豹皮の騎士』が国王自身の学術的批評が添えられている。これは、一般的にグルジア文学のルネサンスと見なされる、偉大な中世の詩人に向けた関心の新しい波と18世紀のグルジアの詩人の新世代に新しい影響を誘発した。 また、早くも5世紀のギリシャ語からグルジア語に翻訳されアトス山でグルジア修道院の修道士により11世紀に修正された聖書の印刷を、信仰に基づき引き受けた。名ばかりのムスリムであることを否が応にも自覚したヴァフタング6世がペルシャ宮廷に対する大きな不平となって、コーランに従う代わりにキリスト教信仰精神を促進する福音書や使徒行伝や詩篇やいくつかの祈祷書が彼の印刷所で印刷された。一方、インドの寓話集『パンチャタントラ』を基盤としたアラビア語文学の寓話集『カリーラとディムナ』をペルシャ語から翻訳している。 著名な批評家で翻訳家であったヴァフタング6世は、いくつかの愛国的でロマンティックな抒情詩の詩人でもあった。ヴァフタング6世は暗黒時代から近代初期の時代を網羅するグルジア年代記の全集の編集や資料集めの為の特別委員会を招集し、議長を務めた。
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