天神頭首工(斐伊川)
天神頭首工(右岸方向) | 疏水の概要 | |
■疏水の所在 雲南市三刀屋町古城1132番地付近〜三刀屋町給下453付近 河川頭首工:提体長80m、落差1.2m、水叩長幅10m、魚道1箇所、土砂吐き3ヶ所 取水樋門:1基、高さ4m、幅3m、取水暗渠長20m 導水路:延長2.8km(農地の受益面積49ha) ■所在地域の概要 島根県の松江市と出雲市の南部に位置するところに雲南市がある。この地域の中央を流れる斐伊川については、肥沃な土砂の堆積による、多くの沖積地区域が存在し、農地や生活資本として利用されている。また、河川からの取水は、農業用水利用と生活用水利用が可能であり、この水の恵みにより多くの人々が生活を営んでいる。 この中にある三刀屋川(支線)沿いに、農地かんがい排水用に設置された、取水用頭首工と取水樋門及び水路がありこれが「疏水施設」として現在も利用されている。 取水施設である頭首工による河川水が構成する湖面と河川敷に設置された公園が市民の憩いの場として利用されている。 ■疏水の概要・特徴 三刀屋天神疏水は、この三刀屋川水域では最初の本格的な取水堰である。 肥沃な耕地に恵まれながら、三刀屋川の洪水にたびたび見舞われその好条件を生かすことができない状況が続いていたが、本格的な河川堤防が築かれたのを機会に、主たる取水河川を変更することにより、安定した農業用取水と治水がなされたところである。 この施設が設置されたことにより三刀屋川下流沿線の安寧が築かれた象徴として、この取水堰は管理され、その水も営々と利用され住民の生活の一部となっている。 |
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