大文字の送り火とは? わかりやすく解説

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五山送り火

(大文字の送り火 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 13:03 UTC 版)

五山送り火(ござんのおくりび)(京都五山送り火とも言う)は、毎年8月16日京都府京都市左京区にある如意ヶ嶽(大文字山)などで行われるかがり火。宗教・歴史的な背景から「大文字の送り火」と呼ばれることがある。


注釈

  1. ^ 山名については、しばしば「大北山」とも表記される。だが当山は、北山に属し、麓にある金閣寺が元は北山殿であったことから分かるように、麓のあたりが「北山」と呼ばれていた。『雍州府志』は、「大北山、凡自鹿苑寺、至石影、惣謂大北山」と、(村)の名前であると述べている。また、現在の「大北山○○町」と称する各町と「衣笠○○町」と称する各町は、近世から明治22年までは「大北山村」、大正7年(一部は昭和40年)までは衣笠村(後に京都市)の大字「大北山」の区域に属していた。同時期、南隣する「平野」を冠する各町の区域が「小北山村」または大字「小北山」であったことからしても、山名ではないことが分かる。現在、国土地理院発行の2万5千分の1地形図(「京都西北部 [北東]」及び「京都西北部 [南東]」)は「大文字山(231m)」と表記している。
  2. ^ 小椋によれば、三条大橋近辺で「い」を見ようとした時、その前に位置する丘陵の国有林の樹木の高さが6メートルに達すると全く見えなくなると言う。ただし、小椋が提示したコンピュータシミュレーションにおける三条大橋近辺での「い」の見え方は、樹木が全く無いと仮定した場合でも、完全に見えている状態ではない。また、明治10年頃までは樹木は2メートルにも満たなかったが、明治30年代後半には7 - 8メートルに達していたと考えられると言う。

出典

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  11. ^ 『日本歴史地名体系第27巻 京都市の地名』(平凡社、1979年)は、この寺伝については「伝承であろう」としつつ、「妙法」と左から右に書いてあることを根拠に、同時にできたものではなく、「妙」が先に作られたのであろうと推測している(118頁「妙法山」の項)。
  12. ^ a b 松ケ崎かいわい(週刊 まちぶら) - 朝日新聞デジタル(2011年4月5日付、同月16日閲覧)[リンク切れ]
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  14. ^ 左大文字送り火”. 五山送り火連合会. 2012年3月29日閲覧。
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  28. ^ 小椋 (2013) からの孫引き。
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  42. ^ 五山送り火騒動について http://www.kyoto-party.com/201205_pressing_stmt/bonfire.html#n4
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