多作性とは? わかりやすく解説

多作性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 08:59 UTC 版)

永井豪」の記事における「多作性」の解説

また一時期永井は非常に多作であり、さすがに5週で挫折し4本に減らしたものの、週刊連載を5本こなしていた時期もあった。これは永井自身手塚治虫石ノ森章太郎成し遂げていない記録かもしれない、としている。『デビルマン』重きを置き仕事量減らした時期でも、月産400-500ページこなしていた。 筆の速さはやはり多作であった石ノ森章太郎アシスタント時代養われたものであるようで、限界まで仕事受けてしまうことについては、やはり石ノの「来た仕事断らないのがプロだ」と言う矜持影響と、7歳年上師匠負けていられないと言う思いがあったと言う手塚治虫多く原稿抱えてしめ切りも迫った状況アメリカのコミックイベントに参加するための旅行永井も他の漫画家仲間一緒に参加した時を振り返って。この時手塚国際電話日本アシスタント達に口頭指示をするという方法使って無事原稿間に合わせた。 -「当時 永井先生も相当お忙しかったんじゃないですか?」永井「えぇ......少年誌だけでも4本抱えていました。でも僕は全部仕上げて行きましたから!!」-「ええっ~~~!!?」 (インタビューシーン)元・秋書店あばしり一家担当 河野 安廣 「豪ちゃん(永井)にしめ切りで苦労させられたことは一度もなかったな。手塚先生とはまた別のタイプ天才だったね。」 元・秋書店キューティーハニー担当 大和田 俊司(たかし)手塚番の番とは『見張り番』の番。『手塚番』『赤塚番』という言葉はあっても『永井番』はありませんでしたあれほど多作なのに必ずしめ切りを守ってくれましたから!!」 -「......豪先生手塚先生同じく多作なのにずいぶんちがいますよね。しめ切りを守れるのはどうしてですか.........?」永井「う~~~ん...どうしてっていわれても...アシスタント時代トラウマかなあ...僕は石ノ(章太郎)先生アシスタントだったんだけど...当時石ノ森先生本当に忙しくてね...」 (回想シーン、 石ノ後ろ回した原稿受け取アシスタント時代永井)「(......ヒッ!!)」(原稿待ってニラんでいる13人の編集者達の視線気付き)「(......26個の視線が痛い~~!!)」 永井年末にしめ切りが重なってね、13人の編集者怖い顔して待ってるんですよ。一つ雑誌原稿手に取ると、それ以外雑誌編集者たちがすごい目でニラんできてね.......他にも先生2人だけで月産200を3ヶ月続けたこともありました。......僕が多作で早描きなのは石ノ森先生ゆずりかな。」-「なるほど!!」永井「あと、デビューギャグ漫画だったことも関係あるかも...ページ少なギャグなら、アシスタント忙し中でも描けたんですよ。」 (193ページ197ページ永井ギャグ漫画から始まったおかげで、僕はしめ切りを守れようになったがしますギャグって次のコマがどうなるか分からないところがおもしろじゃないですか。だから僕は、描きながら考えタイプになって...どうなるか分からないけどとにかく描き出して...自分もワクワクドキドキしながら一気原稿完成させるんです!!」「描き終えておもしろくなかったらもう1本初めから描いたほうがいい。実際あんまり気に入らない作品ができて、時間までにもう1本完成させたこともありました!!」-「すごい!! そりゃ編集者からすればありがたいです!!」 (203ページ) — 講談社ブラックジャック創作㊙話手塚治虫の仕事場から~」『第7話 原稿上げず手塚先生アメリカ飛んだ(後編)』 だがこれだけ仕事こなして経費がかさみ、永井自身収入は恐らく同年齢のサラリーマンよりも低かったとしている。一番の問題人件費で、1972年頃のダイナミックプロには、マネージャー3名、経理2名、アシスタント15名がおり、さらに漫画家デビューしたアシスタントアシスタントまで出入りしていたという。永井漫画家儲けよう思った小規模にコツコツこなした方が良いとしている。 70歳迎えた2015年時点では連載3本はつらくなり、2本に減らしている。

※この「多作性」の解説は、「永井豪」の解説の一部です。
「多作性」を含む「永井豪」の記事については、「永井豪」の概要を参照ください。

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