多体ポテンシャルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 多体ポテンシャルの意味・解説 

多体ポテンシャル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/15 11:06 UTC 版)

シュレーディンガー場」の記事における「多体ポテンシャル」の解説

ポテンシャルには、多体の寄与含まれる相互作用ラグランジアン次のとおりである。 L i = ∫ x ψ † ( x 1 ) ψ † ( x 2 ) ⋯ ψ † ( x n ) V ( x 1 , x 2 , … , x n ) ψ ( x 1 ) ψ ( x 2 ) ⋯ ψ ( x n ) . {\displaystyle L_{i}=\int _{x}\psi ^{\dagger }(x_{1})\psi ^{\dagger }(x_{2})\cdots \psi ^{\dagger }(x_{n})V(x_{1},x_{2},\dots ,x_{n})\psi (x_{1})\psi (x_{2})\cdots \psi (x_{n}).\,} これらのポテンシャルは、最密原子の有効的記述に重要である。 高次相互作用次数が高いほど重要度が低い。

※この「多体ポテンシャル」の解説は、「シュレーディンガー場」の解説の一部です。
「多体ポテンシャル」を含む「シュレーディンガー場」の記事については、「シュレーディンガー場」の概要を参照ください。


多体ポテンシャル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/25 06:58 UTC 版)

原子間ポテンシャル」の記事における「多体ポテンシャル」の解説

Stilinger-Weberのポテンシャルは二体項と三体からなり、以下の標準形を持つ。 V T O T = ∑ i , j N V 2 ( r i j ) + ∑ i , j , k N V 3 ( r i j , r i k , θ i j k ) {\displaystyle V_{\mathrm {TOT} }=\sum _{i,j}^{N}V_{2}(r_{ij})+\sum _{i,j,k}^{N}V_{3}(r_{ij},r_{ik},\theta _{ijk})} ここで三体項は結合曲げに対してポテンシャルエネルギーがどう変化するかを表している。このポテンシャルは本来純粋なケイ素のために作られたものだが、多く元素化合物のために拡張されてきたほか、ケイ素についてのほかのポテンシャル基礎にもなった。 金属は「埋め込み原子型 (EAM-like)」と呼べポテンシャルによってかなり一般的に表すことができる。それらのポテンシャル埋め込み原子モデルと同じ関数形を持つもので、ポテンシャルエネルギー総和は以下のように表せる。 V T O T = ∑ i N F i ( ∑ j ρ ( r i j ) ) + 1 2 ∑ i , j N V 2 ( r i j ) {\displaystyle V_{\mathrm {TOT} }=\sum _{i}^{N}F_{i}\left(\sum _{j}\rho (r_{ij})\right)+{\frac {1}{2}}\sum _{i,j}^{N}V_{2}(r_{ij})} 上式の Fi埋め込み関数(力 F → i {\displaystyle \textstyle {\vec {F}}_{i}} とは異なる)と呼ばれ電子密度 ρ(rij) の総和関数である。通常ペアポテンシャル V2 には純斥力用いる。最初に定式化されたときには電子密度 ρ(rij) は単純に原子が持つ電子密度のことで、埋め込み関数 Fi密度汎関数理論基づいて電子密度中に原子一個埋め込む」のに必要とされるエネルギー表していた。しかし、金属記述するほかの多くポテンシャル関数形が同じであっても ρ(rij) や Fi異なる意味で用いている。背景理論の例としては強結合近似などがある。 埋め込み原子ポテンシャル数表として実装されるの一般的である。アメリカ国立標準技術研究所 (NIST) は原子間ポテンシャル・リポジトリに数表集めて公開している。 共有結合性物質結合次数ポテンシャルによって記述されることが多い。このポテンシャルはTersoff型ないしBrenner型と呼ばれることもある。それらは一般にペアポテンシャル似た形を取る。 V i j ( r i j ) = V r e p ( r i j ) + b i j k V a t t ( r i j ) {\displaystyle V_{ij}(r_{ij})=V_{\mathrm {rep} }(r_{ij})+b_{ijk}V_{\mathrm {att} }(r_{ij})} ここで斥力部分 Vrep と引力部分 Vatt はモースポテンシャル似た単純な指数関数である。ただし相互作用強さは bijk の項を通じて原子 i の周囲の環境から影響受けている。角度依存性明示的に導入しない場合には、これらのポテンシャルある種埋め込み原子ポテンシャル数学的に同等であることが示される。この利点により、結合次数ポテンシャル数学的形式金属性共有結合性併せ持つ物質に対して用いられてきた。

※この「多体ポテンシャル」の解説は、「原子間ポテンシャル」の解説の一部です。
「多体ポテンシャル」を含む「原子間ポテンシャル」の記事については、「原子間ポテンシャル」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「多体ポテンシャル」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「多体ポテンシャル」の関連用語

多体ポテンシャルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



多体ポテンシャルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのシュレーディンガー場 (改訂履歴)、原子間ポテンシャル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS