多値FSK(多値FM)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 18:05 UTC 版)
「デジタル変調」の記事における「多値FSK(多値FM)」の解説
多値化したFSKである。日本では4値化した4値FMが赤岩芳彦らによって研究されていた。通常のFSKはデジタルデータ (NRZ) の0と1をそれぞれ、-fと+fに変化させるが、4値の場合は00・01・10・11をそれぞれ、-f・-f/3・+f/3・+fに変化させる。こうすることで、倍の情報が送れる。または、同じ情報であれば、半分の帯域幅で済む。ルートナイキストフィルタを使うことで、GMSKと同じスペクトル効率1bit/s/Hzを達成できた。GMSKよりも良好なBER特性が報告されている。しかし、多値化されているため、変調器の周波数偏移が狂うと復調できなくなる、また復調器(ディスクリミネータ)のF-V特性が狂っても復調できなくなると言う無線機製造上の欠点があった。これらの管理は後に出てくるQPSKのような多値化PSKの方が容易であったため、防衛用無線機(85式野外無線機)やページャに採用されたものの、現在は主流から外れている。
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