外国語的造語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/08 08:36 UTC 版)
新しい言葉を作る際に、外国語めかして作る例もある。特に日本では英語の接尾語をつける例がよく見られる。以下のようなものが代表格である。 -ism(-イズム) 元来は「~主義」を意味する接尾語だが、その物の何かに対する思想や方向性を表す。プロ野球の監督名に付けてその監督の意図する野球のタイプを表し、「野村イズムが浸透してきた」などと言う例がある。他にゴーマニズム、ジャイアニズム、チラリズムなど。 -tic(-ティック・-チック) ~的、あるいは~っぽい。発音的にはティックではなく、あえてチックを使うことでチープさを演出する。乙女チック、オカマチックなど。 -y(-イー) これも上に近いが、むしろそのような人を指して使われる。オタク的人間をオタッキー、引きこもりをヒッキー等々。 -ist(-イスト) 元来は「~主義者」を意味する接尾語だが、何かに対する嗜好を持つ人達を指す。コマキスト(栗原小巻のファン)とサユリスト(吉永小百合のファン)が双璧。 -er(-ラー) -ist とほぼ同じであるが、新しい使い方。広範に使われたのはアムラー(安室奈美恵ファン)あたりからか。元の語の末尾にラ行音、l, もしくは r がない場合でも関係なくラーが接続されることが多くなった。変わった使い方としてはキティラー(ハローキティのファン)、マヨラー(マヨネーズ大好き人間)、バタラー(バター大好き人間)、2ちゃんねらー(2ちゃんねる利用者、さらに略してねらーとも)などの例がある。タレント・歌手の篠原ともえのファンの一部が個性的な篠原のファッションを模倣するようになり、それらは「シノラー」と呼ばれたが、この流行を正確に捉えることができなかったメディアの誤用を発端として、のちに「シノラー」という語句は篠原ともえ自身の愛称として転用された。 -sky(-スキー) 元来は、ロシア人等のスラブ系民族にしばしば見られる名前の語尾を、西側製品のソ連製コピーないし類似品を指すのに使われた(Tu-144「コンコルドスキー」等)ものだが、それとはあまり関係なく日本語の「好き」に引っかけたもので、それを愛好する者を指す。ツンデレスキー(ツンデレ好き)など。
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