報道と遺族の反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 03:08 UTC 版)
「香川・坂出3人殺害事件」の記事における「報道と遺族の反応」の解説
当初は「行方不明事件」と報じられ、家族は積極的にテレビの取材に答え「とにかく早く帰ってきてほしい」と訴えた。しかし、安否がなかなか分からず家族もいらだち始め、やがて被疑者としてKが逮捕されるまで、一部のテレビ・週刊誌報道などが、強面の風貌である上、疲れからマスコミに憤る被害女児姉妹の父親の様子などを中心に扱うなど、父親に対し「犯人ではないか」とする報道姿勢などが目立った。また、虚偽の自宅間取り図や、行方不明の子供2人の顔写真に対しフリップの名前が逆に付されるなどの誤った報道内容にも不満を述べた。このように過熱するメディアの取材攻勢を受けて、香川県警記者クラブは総会を開き「節度ある取材を確認」する事態となった。前年の秋田児童連続殺害事件同様メディアスクラム状態になってしまった上、週刊誌ではこの事件との関連付けすら行われていた。 特にみのもんたは『みのもんたの朝ズバッ!』(TBS系)の11月19日の放送で(行方不明になってから、通報に至るまで1時間かかったことについて)「普通すぐに電話しない?(略)警察署に行って届け出てる。普通だったらそのまま電話しないかねぇ?」「不思議だねぇ」と被害者の家族を嫌疑し、あからさまに犯人扱いするかのような発言を執拗に繰り返した。被害女児姉妹の父親は取材に対し「みのもんたさんに聞きたかった。オレが殺したんか、と」と怒りを表明した。当初は問題発言をしたみのは沈黙していたが、2008年1月になってみのがTBSの幹部職員と共に被害者家族と対面し謝罪したと報じられている。 みのの発言を受け、女優の星野奈津子が犯人は被害者家族(父親)であるとの憶測や父親が犯人であってほしいとの会話を家族で交わしていると自身のブログに書き込み、この星野のブログの記事に批判が寄せられ、11月20日に星野は所属事務所から1年間の謹慎処分を受け、問題のブログ記事も削除された。 また、マスコミ報道の過熱を受け、ネットユーザー間でも父親を犯人視する見解が多数を占め、ネット掲示板などでも父親が逮捕されないことに疑問や憤りを書き込む者、香川県警の捜査に疑問を呈する者、父親や被害者一家のプライバシーを暴いたり誹謗中傷を書き込む者などで溢れたが、犯人が逮捕されると手のひらを返したようにマスコミ批判に溢れた。
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