国際興業バスの成立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 03:37 UTC 版)
小佐野賢治は自動車産業の将来性に着目し、1940年(昭和15年)に自動車部品販売会社として第一商会を創業。終戦を経て、1945年(昭和20年)12月には国際商事へ社名変更した。小佐野は事業多角化の始めにホテル事業に参入し、次にバス事業への参入を試みた。 国際興業の創業については「国際興業#歴史」を参照 1946年(昭和21年)5月、国際商事は東京急行電鉄(大東急)から東京観光自動車を譲受し、貸切バス事業に参入した。同年11月には東都乗合自動車を同じく東急から譲受し、乗合バス事業へ参入した。これは小佐野と五島の個人的な繋がりによるところが大きく、五島は東急からバス経営のノウハウを持つ社員を多数送り込み、国際興業の事業拡大を支えた。 翌1947年(昭和22年)6月、ホテル事業と貸切バス事業を吸収合併して国際興業へ社名変更。東都乗合自動車は会社経理応急措置法下の特別経理会社に指定されていたため、この際に合併できなかったが、指定解除された1950年に国際興業へ合併されて直営となり、国際興業バスが成立した。 国際興業は1949年(昭和24年)にバス路線拡大策として、経営不振に陥っていた武蔵野乗合自動車の経営に参画したが、経営が改善しなかったことと、同社のエリア(調布・三鷹・吉祥寺)が自社の路線網から離れていたこともあり、直系バス事業への参入を目指していた小田急電鉄へ武蔵野乗合を譲渡。同社は1950年(昭和25年)に小田急バスとなった。
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