国際キヌア年とは? わかりやすく解説

国際キヌア年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 17:24 UTC 版)

キヌア」の記事における「国際キヌア年」の解説

2013年は、国際連合定めた国際キヌア年。2月20日には、ボリビアエボ・モラレス大統領らが国際連合総会記念演説行ったキヌア環境適応能力高く年間雨量少な温帯地域ステップ気候)での生育が可能で多く作物育たない土地での栽培が可能である。 キヌアの広い環境適応性とその高い栄養価から、各国でも栽培試みられているが、2014年時点では主な生産国原産地であるアンデス高地ペルーボリビアが2大産地で、エクアドルが遠い三位となっている。この3ヶ国では1961年には52,555ヘクタール(ha)で栽培され32,435トン収穫されたが、60年代から70年代にかけて作付面積減少し収穫量半分から3/4まで落ちていた。1990年以降作付面積増加転じ1995年には収穫量1961年並み32,995トンとなり、2000年には52,626トン2010年には79,447トンへと増加し2011年からさらに急増している。2014年作付面積95,843ヘクタールで、これは1961年の約1.8倍で収穫量2.5倍、単位面積当たりの収量2010年は987kg/haと1961年の617kg/haより60%増加している。なおキヌア単位面積当たりの収量は他の作物できない農地での栽培であることもあり、他の主要穀類比較する多くはない。2000年以降、特にボリビアにおいて生産量増加しており、2014年1961年比は作付面積で約5.6倍、収量で約8倍となっている。 キヌア輸出量はFAO集計によると1970年代始まり1990年には489トンボリビア343トンエクアドル146トンであったが、2000年には1,478トンボリビア1,436トンエクアドル42トン)、2010年には15,363トン(4653万米ドル、ほぼ全量ボリビア)と急増した輸出単価1970年には0.08米ドル/kgであったが、2000年に1.254米ドル/kg、2010年には3.029米ドル/kgと近年急騰している。トウモロコシ、米、麦などの主要穀類取引価格豊作不作などの影響乱高下するが、キヌア生産国がほぼペルーボリビアエクアドル限られており、2010年輸出FAO集計ではボリビアのみで輸出量は15,363トン(4653万米ドル)で他の穀物取引量の千分の一以下であり、取引価格上昇一途である。 FAO集計ではペルーからの輸出計上されていないが、アメリカ合衆国農務省では、ペルーキヌア輸出2007年から2009年まで3000トン代、2010年に5745トン2011年に9147トン2012年に11924トン報告している。輸出額は取引価格の上昇もあり、2007年448万米ドルから、2012年には3437万米ドルへと8倍近くになった2012年にはキヌア輸出額がボリビア8500ドルペルー3500ドル2010年の倍以上となっており、ペルー2013年輸出額は4000万米ドル超える見積もられている。 21世紀初頭キヌア大半アメリカ合衆国へ輸出されているが、国際キヌア年のキャンペーンなどからヨーロッパ中国日本での需要増大している。

※この「国際キヌア年」の解説は、「キヌア」の解説の一部です。
「国際キヌア年」を含む「キヌア」の記事については、「キヌア」の概要を参照ください。

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