国際クラウド
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従来のビジネスの面では、ルーティング、スイッチング、セキュリティにおける広範なエンタープライズ向け製品の開発を続けた。イーサネットの重要性が急速に高まったことも製品ラインに影響し、成功を収めた Catalyst 6500イーサネットスイッチから汎用的なCisco 7600ルーティングプラットフォームもシェアを拡大した。しかし、IOSと古くなったCrescendoアーキテクチャの限界により、キャリアイーサネット分野での商用半導体を検討する必要に迫られることになった。その結果、EZChipベースのハードウェアとIOS-XRを中心とした、企業向けキャリア イーサネットとサブスクライバ管理ビジネスの統合を目的とした、新しいASR9000製品ファミリが誕生した。また、買収により新たな市場へも進出した。その一例が、2009年のモバイルを専門とするStarent Networks社の買収であり、その結果ASR5000製品ラインが生まれた。 2009年半ばには、インドでも大きな存在感を示し、バンガロールに10億ドルでグローバリゼーション・センター・イーストを開設した。 2012年7月24日、シスコはNDS社(TVソフトウェア開発会社)を50億米ドルで買収する承認を得た。この買収で「ヒューマンネットワーク」戦略は終焉を告げ、シスコはLinksysやFlipなどの家庭用ハードウェアへの経営資源を削減し、クラウドおよびソフトウェア市場への転換を図った。 2013年7月23日、ソースファイア社を27億ドルで買収することに正式合意したと発表した。 2014年4月、IoE(Internet of Everything)市場を主力とする創業間もない企業に、国を問わず1.5億ドルを投資すると発表。この投資資金は、The Alchemist Accelerator、Ayla Networks、EVRYTHNGなどのIoTアクセラレータやスタートアップ企業への投資に割りふられた。発表後、The Alchemist Acceleratorはシスコとの戦略的提携を発表し、IoTスタートアップ企業の成長を促す個別プログラムを開始した。新たな投資により、Cisco Investmentsによるテーマごとの投資総額は、新興IoE市場を主力とするスタートアップ企業向けの1億ドルと併せて2億5,000万ドルとなった。シスコのIoT開発と拡大は、イノベーション担当バイスプレジデントMaciej Kranzが同分野の世界的な専門家としてリードした。 2014年現在、X86ブレードサーバー市場においてはヒューレット・パッカードに次ぐ世界2位のシェアを占めていた。
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