国際ガイドライン(CoSTR)2010の合意
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 06:08 UTC 版)
「一次救命処置」の記事における「国際ガイドライン(CoSTR)2010の合意」の解説
しかし2008年3月末のAHA勧告声明はILCOR(International Liaison Committee On Resuscitation:国際蘇生連絡協議会)での合意は得られていなかった。ILCORでは2008年5月に行われたエビデンス(根拠となる調査報告)評価会議で検討されたが、まだエビデンスが十分ではなく、2010年に予定されている国際ガイドライン(CoSTR)改定までの間のエビデンス収集を待つべきであるとの合意がなされた。そして2010年には問題となっていたエビデンスもそろい、10月の国際ガイドライン(CoSTR)2010の合意によって、この人工呼吸の省略をその場に居合わせた市民救助者には消極的にではなく積極的に勧めることが世界的なコンセンサスとなった。 JRC ガイドライン2010でも「通信指導員は、訓練を受けていない救助者に対して電話で胸部圧迫のみのCPRを指導すべきである」「訓練を受けた市民救助者であっても、気道を確保し、人工呼吸をする意思または技術をもたない場合には胸部圧迫のみのCPRを実施」としている。
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