国有化以前
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福知山線の発祥は、川辺馬車鉄道が1891年に開業させた尼ヶ崎駅(後の尼崎港駅) - 伊丹駅間の馬車鉄道である。後に摂津鉄道と改称して1893年に馬車鉄道を蒸気動力の軽便鉄道に改築し尼ヶ崎駅 - 池田駅(現在の川西池田駅)間を開業させた。当時の池田駅は呉服橋西詰付近にあった。 摂津鉄道の路線は、大阪から舞鶴までの鉄道を計画していた阪鶴鉄道に譲渡され、軌間1067 mmに改軌した上で宝塚駅まで開業。以後順次延伸されて、1899年には福知山南口駅(内田町付近)まで開通した。 1904年に軍部からの要請で、対ロシア戦略の軍用鉄道として舞鶴鎮守府までの開通を急がされた福知山駅 - 綾部駅 - 新舞鶴駅(現在の東舞鶴駅)間が官設で開通。阪鶴鉄道も現在の福知山駅(天田)まで延伸し、福知山駅 - 新舞鶴駅間の貸与を受けて、大阪と舞鶴を結ぶ鉄道が完成した。
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国有化以前
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1891年(明治24年)7月24日:川辺馬車鉄道 大物駅 - 長洲駅間が仮開通。馬車鉄道。大物駅・長洲駅が開業。 7月中:川辺馬車鉄道 尼ヶ崎駅 - 長洲駅間が本格開業。尼ヶ崎駅(後の尼崎港駅)が開業。 9月6日:川辺馬車鉄道 長洲駅 - 伊丹駅間が開業。塚口駅・伊丹南口駅・伊丹駅が開業。 1892年(明治25年)6月:川辺馬車鉄道が摂津鉄道への改称を出願。 1893年(明治26年)12月12日:尼ヶ崎駅 - 伊丹駅間が改軌、伊丹駅 - 池田駅間が延伸され、尼ヶ崎駅 - 池田駅間(8M35C≒13.58 km)が軌間762 mmの軽便鉄道として開業。尼ヶ崎駅・長洲駅・伊丹駅が再開業。池田駅(現在の川西池田駅)が開業。馬車鉄道時代は東海道線と平面交差していたが、改築後は貨車のみ横断が許され、旅客は長洲駅で乗り継ぐことになった。 1894年(明治27年)3月6日:大物駅・塚口駅・伊丹南口駅が再開業。 1897年(明治30年)2月16日:摂津鉄道が全線を阪鶴鉄道に譲渡。 12月27日:池田駅 - 宝塚駅間(4M50C≒7.44 km)が軌間1067 mmで延伸開業。中山駅(現在の中山寺駅)・宝塚駅が開業。池田駅が新線分岐点付近に移転。 12月28日:長洲駅 - 池田駅間の軌間が1067 mmに改軌され、改キロにより同区間で43C≒0.87 km短縮。伊丹南口駅が廃止。 1898年(明治31年)6月8日:宝塚駅 - 有馬口駅間(1M11C≒1.83 km)、神崎駅 - 塚口駅間(1M38C≒2.37 km)が延伸開業。有馬口駅(後の生瀬駅)が開業。官設鉄道神崎駅(現在の尼崎駅)に乗り入れ。長洲駅 - 塚口駅間(1M19C≒1.99 km)が廃止され、尼ヶ崎駅 - 長洲駅間は孤立区間になった。 1899年(明治32年)1月25日:有馬口駅 - 三田駅間(9M68C≒15.85 km)が延伸開業。武田尾駅・道場駅・三田駅が開業。 3月25日:三田駅 - 篠山駅間(15M29C≒24.72 km)が延伸開業。有馬口駅が生瀬駅に改称。広野駅・相野駅・藍本駅・古市駅・篠山駅(現在の篠山口駅)が開業。 4月10日:改キロ、全線で2C≒0.04 km延長。 5月25日:篠山駅 - 柏原駅間(13M34C≒21.61 km)が延伸開業。大山駅(後の丹波大山駅)・下滝駅・谷川駅・柏原駅が開業。 7月15日:柏原駅 - 福知山南口駅間(15M68C≒25.51 km)が延伸開業。石生駅・黒井駅・市島駅・竹田駅(後の丹波竹田駅)・福知山南口駅(のちの福知駅)が開業。 1900年(明治33年)度:尼ヶ崎駅 - 長洲駅間(1M58C≒2.78 km)が休止。 1901年(明治34年)4月1日:池田駅が中山寄りに移転。 1902年(明治35年)11月12日:マイル・チェーン表記からマイル表記に簡略化(神崎駅 - 福知山南口駅間 66M55C→66.7M)。 1903年(明治36年)4月30日:池田駅 - 中山駅間に花畑仮停車場が開業。 8月1日:花畑仮停車場が廃止。 11月1日:福知山南口駅が福知駅に改称。 1904年(明治37年)11月3日:福知駅 - 福知山駅間(0.7M≒1.13 km)が延伸開業し、官設鉄道福知山駅に乗り入れ。同日開業した官設鉄道 福知山駅 - 綾部駅 - 新舞鶴駅(現在の東舞鶴駅)間を阪鶴鉄道が借り入れ。 1905年(明治38年)7月13日:貨物支線 塚口駅 - 長洲駅間(1.2M≒1.93 km)が再開業し、長洲駅 - 尼ヶ崎駅間(1.7M≒2.76 km)が軌間1067 mmに改軌の上、東海道線と立体交差化され営業再開。尼ヶ崎駅が営業再開。大物駅・長洲駅が廃止。
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