営団地下鉄との相互乗り入れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 08:53 UTC 版)
「和光市駅」の記事における「営団地下鉄との相互乗り入れ」の解説
一方、1969年(昭和44年)1月に帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄、愛称・東京メトロ)が地下鉄8号線(現・有楽町線)の車庫を「米軍新倉倉庫」跡地の一部に設置し、そのための引込線を東武東上線に沿って建設する構想で用地の取得を申し入れた。同線の建設計画は、1968年(昭和43年)10月に営団が免許を取得した時点では「明石町(開業後の新富町駅)-永田町駅-飯田橋駅-池袋駅-成増駅」とされており、当駅への乗り入れは含まれていなかった。 1970年(昭和45年)4月10日に営団が大和町(現・和光市)当局に示した当初の構想では、東上線に沿う形で高架線を建設し、駅を開設せず旅客扱いを行わないものであった。そのため町当局が反発し、旅客扱いや車庫地下化など7項目の要求を行い、受け入れられない場合には車庫の建設を認めないと表明した。 その後1975年(昭和50年)10月に営団が当駅から渋谷駅までの路線(第13号線)の建設許可を申請し、1976年(昭和51年)8月11日に運輸大臣から営団に事業免許が交付され、1978年(昭和53年)7月11日には第8号線(現・有楽町線)の建設許可も交付された。 これを受けて和光市も地下鉄乗り入れに伴う駅周辺の整備事業に乗り出し、渋滞解消のための立体交差や土地区画整理などの調整を始めた。 立体交差化について、当初は高さ4.5mの地下道を建設することが構想されたものの、商店街への影響を避けるため、鉄道側を1.85m嵩上げすることで地下道の高さを維持したままで深さを抑制する計画へ変更され、1985年(昭和60年)8月5日に地下市道が開通した。 さらに新線建設や乗り入れに向けた駅の改築工事などを進め、1987年(昭和62年)8月25日に帝都高速度交通営団(営団地下鉄)有楽町線が営団成増駅から当駅まで延伸開業し、相互直通運転が始められた。 その後、2008年(平成20年)6月14日に副都心線が全線開通して、当駅から東武東上線との相互直通運転が始まり、2013年(平成25年)3月16日に渋谷駅地下ホームが完成したことにより、副都心線を経由して東急東横線との間の相互直通運転も始まった。
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