命のありかとは? わかりやすく解説

命のありか

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 17:22 UTC 版)

個体」の記事における「命のありか」の解説

生物非生物違いを我々は命(あるいは生命)という言葉呼んでいる。生物個体生命活動をやめて、生きた状態に戻らなくなることを「死んだと言い、「命を失った」と見なし、それが非可逆現象であることを知っているさて、この命を守る仕組みが我々の体内にあるので、これを解明するために多く努力払われた。古く哲学が、後には医学博物学近年では生物学がこれを行なっている。その結果、まず生物、特に動物体内には生命支えるための組織器官があって、それぞれ特定の働き成していることが明らかになった。たとえばハーヴェイ血液循環発見などは、その代表的なものである。 ところが、この探求顕微鏡導入されるや、生物体は細胞から構成されていることが明らかになった(細胞説)。そしてそれをさらに追求する中で、細胞生命現象をあらわすこと、つまり細胞生命持っているのだとの認識成立した言い換えれば個体の命を支え仕組みとしての細胞があるのではなく、命を持つ細胞集まりであるからこそ、個体生きているということになったのである細胞培養などの手法は、個体離れた細胞生命あり得ることをも示している(その細胞個体中にあった状態を完全に保っているかどうかには議論の余地があるが)。 他方個体構成する細胞の命が、個体の命に直結するでもない例えば、ヒトが指を一本失った程度では命に別条はないまた、発生段階などでは特定の細胞自殺させる仕組み存在することが知られている(アポトーシス)。つまり、細胞の命とは別に個体にも命があるわけで、それは場合によっては細胞の命を従属させる個体生命は、もちろん細胞生命抜きには考えられないが、個体としての統一性失われれば、個々細胞生存維持できない。つまり個体統一性維持する仕組み個体生命直結している。具体的に先に述べたように循環系神経系、特に循環系ではポンプ役割を持つ心臓が、神経系では機能集中した脳が重要なわけである。古くから心臓の鼓動生命活動有無判断用いたのは当然と言える。現在では、その心臓の活動をも統括する脳の機能優先するべきだとの判断なされている(脳死)が、議論続いている。

※この「命のありか」の解説は、「個体」の解説の一部です。
「命のありか」を含む「個体」の記事については、「個体」の概要を参照ください。

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