命がけの突入計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:41 UTC 版)
「能登半島沖不審船事件」の記事における「命がけの突入計画」の解説
護衛艦「みょうこう」では、不審船に接近し立ち入り検査を行うこととなった。艦長命令により、航海長伊藤祐靖(当時1尉)を指揮官とする臨検部署(戦時国際法の海戦法規に基づく行為)が臨時に発令され、臨検要員を選出、艦内に備え付けの64式7.62mm小銃と9mm拳銃が配られた。海上自衛官は、全員が小銃や拳銃の射撃訓練を受けているが、テロ対策に必須の技術であるCQB(近接戦闘)やCQC(近接格闘)に精通する者は皆無であり、また護衛艦には防弾チョッキすらなく、代わりに隊員の持ち込んだ漫画本を胴体にガムテープでぐるぐる巻きにして対処するほかなかった。また、護衛艦「はるな」に於いても臨検部署が発令される中、第1分隊(砲雷科)が、不審船の進路上に割り込んで網(体験航海時の緑色の転落防止ネット)を投下し、海面に漂わせて不審船のスクリューに絡ませようとしたが、回避され失敗した。
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