同種の怪異とは? わかりやすく解説

同種の怪異

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/12 07:26 UTC 版)

古杣」の記事における「同種の怪異」の解説

同様の山中での音の怪異全国各地伝承がある。 天狗倒してんぐだおし天狗仕業とされる古杣同様の怪異同様に山中歩いていると、大木を切るような音が聞こえ続いて地響きと共に大樹倒れる音がするが、その音がした方へ行ってみても、やはり木が切られ痕跡はないというものである突風吹いたような轟音急に起こることを、天狗が突然降りてくるものとして天狗倒しということもあり、日本三大修験道の山の一つとされる英彦山起きることがよく知られている。長野県南佐久郡北相木村では、天狗倒しは冬に多かったという。 埼玉県飯能市の嶬峠の裏椚平くぬぎだいら)や久通栃尾の上四本呼ばれる山などの山小屋泊まっていると、外で木を伐ったり、それがドカン倒れる音が盛んにするが、朝になってみると小屋周りにはどこにも木が倒れていず「天狗倒し」と人は呼んだという。奈良県吉野郡天川村でも、昔はよく山でゴチゴチと木を伐る音がした。ある月の良い晩に外へ出てみると、ゴチゴチと木を伐る音がしてやがてカンカン木にを打つ音がし、ついで木の倒れる音がした。木の倒れるのも月夜だからよく見えたが、妙なことがあるものだと翌日見に行くと、何もなかったという。 山梨県東八代郡芦川村(現・笛吹市)の中芦川部落では、天狗倒し山の神仕業といわれる栃木県安蘇郡田沼町(現・佐野市)では、山仕事合間仮眠をとる前に○○時になったら起こして下さい」と山の神お願いしておくと、その時刻に山の神天狗倒しによって目覚めさせてくれるといわれる狐狸仕業ともいわれ、国東半島ではタヌキ尻尾で木を叩いて木が倒れる音を起こして人を騙すものを天狗倒しという。福島県福島市飯坂地区での天狗倒しタヌキのほかにキツネ仕業ともいわれ、燃えさしぶつければ消えといわれる民俗学者桜井徳太郎は、人里離れた山中を歩くことによる不安な心理から、このような山中音の怪異伝承生まれたものとする説を述べている。 空木返し(そらきがえし) 鹿児島県肝属郡百引村(現・鹿屋市)や大分県に伝わる怪異同様に山中大木倒れる音がするが、その音がした方へ行ってみても、やはり木が切られ痕跡はないというものである天狗倒し同様に天狗仕業とされるほか、キツネタヌキ仕業とする地方もあり、大分での空木返しタヌキ後足で石を蹴って人を脅かすものという。 空木倒し(からきだおし) 鹿児島県東部などでいう古杣同様の怪異新潟県岩船郡三面村(現・村上市)でいう空木倒しムジナによる悪戯といわれ、夜中山中から斧で大木を切る音が聞こえ、やがて木が倒れる音が響くが、木が地面落ちた音は聞こえないという。福島県での空木倒し天狗倒しと同様、深山幽谷棲む天狗起こすものといわれる。 杖突つえつき土佐民俗学発行による『近世土佐妖怪資料』に「杖突古杣と云事」として古杣と共に記述のある土佐怪異土佐郡蓮池村現・高知市)で夜分何者かがを突くような音を立てて通るといい、これに遭う死んでしまうといわれる

※この「同種の怪異」の解説は、「古杣」の解説の一部です。
「同種の怪異」を含む「古杣」の記事については、「古杣」の概要を参照ください。

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