同性愛の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 23:00 UTC 版)
詳細は「LGBT史年表」を参照。 日本での同性愛の歴史は、「日本における同性愛」に詳しく書かれている。 男性の同性愛を指す言葉として、「男色」「断袖(だんしゅう)」がある。どちらも中国由来の言葉で、武士同士の男色の場合は衆道とも言う。断袖は、紀元前の中国皇帝哀帝 (漢)が同衾した董賢を起こさぬよう、董賢の頭の下にあった自分の衣の片袖を切ったという故事から男色の別称となった。 古代ギリシャのアテナイなどにおいて、男色(少年愛)は公然と行われており、プラトンの著作(『プロタゴラス』『饗宴』『パイドロス』など)でも、頻繁に描かれている。テーバイの精鋭部隊である神聖隊は男性の恋人同士によって編成されていたとされる。 1969年6月28日未明に、アメリカ合衆国ニューヨーク市内グリニッジ・ヴィレッジにあったゲイバー「ストーンウォール・イン(Stonewall Inn)」に警察の弾圧的手入れが行われ、これに端を発した数千人規模の暴動「ストンウォールの反乱」が発生した。この事件は世界中でLGBTの権利を求める声が拡まる大きな契機となり、事件の翌年(1970年)に行われた暴動発生1年を記念するデモンストレーションがアメリカ国内の各地で行われ、これがプライド・パレードの始まりとなった。1989年5月26日にデンマークで、世界で初めて登録パートナーシップ法が成立し、10月1日に施行された。 2001年4月に世界初の同性結婚(異性同士の結婚とまったく同じ婚姻制度)がオランダで認められた。 アイスランドの女性政治家、ヨハンナ・シグルザルドッティルは、私生活ではレズビアンで、2009年2月1日首相に就任し、同性愛者を公言した世界初の国家首脳になった。さらに、2010年6月27日に女性脚本家と結婚し、同性結婚をした世界初の国家首脳となった。 2019年5月17日、中華民国(台湾)で、アジアで初めて法的に同性婚が認められた。
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