各局のスタジオの特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 08:50 UTC 版)
「スタジオ (映像撮影)」の記事における「各局のスタジオの特徴」の解説
テレビ局のスタジオにはいろいろな特徴があり、その一例としてTBSテレビやフジテレビ・テレビ朝日の報道専用スタジオは、報道局と隣接した場所に配置されており、その地の利を活かしスタジオの一部を報道フロアに開放もしくは隣接部の仕切りを壁ではなく遮音ガラスとして、報道フロアとの一体感を演出している。 また、日本テレビの場合は、本社内に“マイスタジオ”と呼ばれるオープンスタジオがある(現本社の稼動開始に合わせて、旧本社の同名スタジオは閉鎖)。こちらは視聴者に番組が作られる過程の一部を見てもらおうという意図と、放送中の外の様子(天候であり、時間経過である)を見せながら番組を進行することで、視聴者に「リアルタイム感」を味わってもらいたいという2つの意図がある。同局には“ゼロスタジオ”という同様の意図を持たせたオープンスタジオがあるが、こちらはその意図を更に深め、演奏所であるスタジオ全体を外に公開している(コストや運用上の都合から、このスタジオ専用の副調整室は設けられず、別のスタジオの副調整室を使用している)。 他には、TBSテレビのAスタジオとBスタジオで、双方の「美術(大道具)搬入口」を共用にし、その開口部もスタジオとして使用できるようなケースもある。これにより、両スタジオを一体化した運用も可能であるが、これは両スタジオの「美術(大道具)搬入口」を設計の都合上一つに集約する必要があり、その際に偶然出てきたアイデアが形になったということである。そのため当初から両スタジオの一体化運用はあまり重要視されておらず、一部特別番組で共用部にセットを組んだことがある程度に留まる。 さらに大阪の毎日放送では、テーマパーク(この場合はユニバーサルスタジオジャパン)にスタジオ(MBSスタジオ in USJ)を設置していた時期があった。こちらについては元々「映画スタジオ」のテーマパークであるものの、実際にここで映画が撮影されている訳ではないことから、パーク敷地内に「実際の番組制作が行われる施設を設けたい」という運営者側の希望があり、それを毎日放送が受けて開設したという経緯がある。 収録専用スタジオには、敷地内に「(屋外)オープンセット」を常設もしくはその都度設営するケースもある。一例としてはTBSテレビの緑山スタジオ敷地内に「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」「SASUKE」のセットや、ドラマ撮影用に住宅地のオープンセットが組まれたケースがあり、日本テレビの生田スタジオ敷地内には江戸の町並みを再現したオープンセットが組まれたケースなどもあった(現在は閉鎖)。
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