各地のライオン像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 10:17 UTC 版)
「三越のライオン像」の記事における「各地のライオン像」の解説
日本橋本店のライオン像は座った姿勢で台座に載り、足から尾まで269cm、台座を含めた頭までの高さは120cm。1941年12月、太平洋戦争開戦による金属類回収令強化を憂慮した三越は、ライオン像を海軍省に供出した。幸いにして像は溶解を免れ、終戦後に東郷神社に放置されていたところを三越社員に発見され、再び本店玄関に設置された。 2019年現在、三越12店中11店の店頭にライオン像が設置され、そのうち日本橋本店・仙台三越・福岡三越と2020年閉店以前の新潟三越には玄関の両側に2頭いる。2014年には、100歳を迎える日本橋本店のライオンが三陽商会の特注のコートを着た。2体のライオンはサイズが微妙に異なり、1体ずつ特別オーダーで仕上げられている。このほかにも季節や地域にあわせ、浴衣やハロウィン、サンタクロースなどのコスチュームなどを着用することがある。広島三越では、2018年に広島東洋カープがリーグ優勝した際に同球団のユニフォームを身にまとった。このユニフォームは、学生時代に女子野球で活躍した同店のカープファンのスタッフの手作りだという。2019年コロナウイルス感染症の流行を受け、銀座や仙台、広島などのライオン像は三越のロゴが入ったマスクを着用した。 1972年に三越各店に設置された像のうち、銀座店の像は富山県高岡市で鋳造された高岡銅器である。その縁から、高岡市内にはいくつかのライオン像を見ることができる。 名古屋三越栄店のライオン像は、1980年に前身のオリエンタル中村百貨店から三越に改称した際に、それまでのカンガルーの像に代わり正面玄関前に設置された。2006年の改装の際に玄関の左隅に移動したが、2019年9月に再び正面玄関前に移設された。各店のライオン像は少しずつ表情が異なり、名古屋市内に2店舗ある三越のうち栄店と星ヶ丘店でも微妙に顔立ちが違っている。オリエンタル中村のシンボルだったカンガルー像は、2019年現在も栄店の屋上に大切に残されている。 ライオン像には、「誰にも見られずに背にまたがると願いがかなう」という必勝祈願の言い伝えがある。 ハロウィンの装いの、札幌三越のライオン像。2015年10月。 ロゴが入ったマスクを着用した、銀座三越のライオン像。2021年10月。 池袋三越にいたライオン像。 池袋から東京都墨田区の三囲神社に移り、余生を送る。 三井家発祥の地である松阪市の、豪商ポケットパーク。三越から寄贈されたライオン像がいる(前任地不詳)。 2014年、「100歳」を記念して地下の倉庫から再び来店客の前に姿を現した。
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