各地の主な料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 14:33 UTC 版)
北海道 - 各地に熊(羆)料理の店がある。根菜類をいれた味噌仕立てスープの熊鍋もある。 青森県 - 鰺ヶ沢町に“赤石またぎ”の熊汁が伝わる。マタギの調理は、「肉は、串に刺して火で焼いたり、味噌煮にする」、「内臓は、脳味噌を混ぜて和えて食べる」、「匂い消しの為にも、ねぎや唐辛子などの香辛料を入れる」となっている。 岩手県 - 宮古市にマタギ料理が伝わる。 秋田県 - 仙北や阿仁地方には、マタギの村が多く、マタギの伝統料理として“ナガセ汁”(骨付き肉の鍋)、“熊かやき”、モチグシ(串焼き)という料理が伝わる。伝統的な熊鍋は、熊肉を大根と味噌仕立てで煮たものであり、熊かやきとは、それに豆腐を入れ、しょうゆで味付けしたものである。 鹿角市ではきりたんぽとともに熊鍋を食していたと伝わる。南部藩の殿様が、湯瀬温泉(秋田県)に湯治した際に、熊狩りをし熊鍋を食したと伝承されている。現代風の熊鍋は、熊肉と大根以外に、ゼンマイ、タケノコ、ブナハリタケなど山菜を入れ、自家製の味噌で煮る。マタギの「熊鍋」と「熊かやき」は、秋田県を代表する鍋料理に数えられている。 山形県 - 小国町では、小玉川熊まつりにおいて、伝統的な熊猟の模擬演技のあとに、熊汁が供される。 神奈川県 - 清川村に熊肉料理が伝わる。 石川県 - 白山市。この地の熊汁鍋は、熊肉、ゴボウ、サトイモ、豆腐などを用いている。また、白山麓では、狩猟した熊肉が新しいうちは刺身で食べ、煮物(熊煮)や鍋(熊鍋)、みそ汁(熊汁)を食す。鍋の具は、アザミやススタケ(チシマザサの可食部)などの山菜や土地の野菜(主に根菜類)などである。 長野県 - 栄村の秘境・秋山郷などに、熊肉料理が伝わる。 岐阜県 - 白川村では熊鍋に赤味噌と白味噌の合わせ味噌を用いる。かつて、熊肉はその土地(地区)だけで消費されるもので、主な料理は煮物や熊汁であったが、白川郷では20世紀終わりごろに「熊鍋」を開始し、これを郷土料理として各店舗が行うようになった。 東京、大阪、名古屋、京都という日本の都市でも珍しいもの(珍味)として取り扱う飲食店が幾つかある。高級食材となっている場合もある。また、江戸時代から続く店もある。
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