南大沢キャンパス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:28 UTC 版)
「東京都立大学 (2020-)」の記事における「南大沢キャンパス」の解説
大谷幸夫(基本計画)及び池田武邦・高橋靗一(実施設計)による設計で、1991年3月に旧都立大のキャンパス(八雲キャンパス、深沢キャンパスからの移転)として供用を開始した。多摩ニュータウン西部の地区センターとして整備された南大沢において中心的な存在であり、周囲との一体的な計画の下に設計されている。具体的には、尾根筋に歩行者モール(多摩ニュータウンの多くの地域と同様に、歩車分離が図られている)を設け、これを骨格として施設を配する計画となっている。キャンパスの西側から順に文系(1〜7号館、本部棟、91年館、AV棟、講堂など)、交流(学生ホール、生協食堂、生協購買書籍部、図書館本館、情報処理施設、国際交流会館など)、理系(8〜13号館、RI研究施設、フロンティア研究棟、飼育棟、総合飼育実験棟、栄養・食品科学/生体機械工学研究棟、プロジェクト研究棟など)、スポーツ系(多目的運動場、陸上競技場、屋内温水プール、体育館、テニスコート、球技場、和・洋弓場、野球場、サークル棟など)の各ゾーンに分かれ、各々のゾーン毎に中心となる広場が設けられている。また、主要な建物は勾配屋根とし、要所に塔を配することによって変化に富んだ景観を造っている。キャンパス内の校舎群の外壁は、松木日向緑地から出土した縄文土器にちなんで古代「縄文」をイメージし、屋根は赤瓦で切妻となっている。ランドマークとしての「光の塔」は、南大沢駅方面からの景観を「東京都立大学を代表とする景観」と位置付けられており、キャンパス全体が緑濃き武蔵野の森の中に見え隠れする空間形成となっている。なお、「光の塔」の側面には南大沢での南中時刻を基準にした日時計が設置されている(そのため、明石を基準とする日本標準時よりも時刻が進んでいる)他、内部の床には日本標準時の正午に太陽光が描くアナレンマが描かれ、壁面には自動オルガン付き振り子時計が設置されている。 前述のように、キャンパス内の建物は周囲との調和が考慮されており、特に近隣の住区であるベルコリーヌ南大沢と景観調整が図られれている。ベルコリーヌ南大沢は内井昭蔵をマスターアーキテクトとしてデザインコントロールされており、「南大沢」としてまとまりのある遠景を創出するために、シンボリックな繋がりを持たせたランドマークを都立大・ベルコリーヌ南大沢のそれぞれに設定した。 八王子八十八景の一つである。
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