北陸3県における電気事業の発達とは? わかりやすく解説

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北陸3県における電気事業の発達

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 14:16 UTC 版)

北陸配電」の記事における「北陸3県における電気事業の発達」の解説

日清戦争後企業勃興期にあたる1899年明治32年4月2日富山電灯(後の富山電気日本海電気)により富山県富山市において電気事業開業した次いで同年5月福井県福井市にて京都電灯福井支社開業、翌1900年明治33年6月には石川県金沢市にて金沢電気(後の金沢電気瓦斯)も開業する。これら北陸3県各県所在地続き1903年明治36年12月には富山県高岡市でも高岡電灯開業している。以上の早い段階出現した4都市電気事業のうち、福井市のみ社名通り京都市会社による事業であったが、その他はそれぞれの地元資本会社によって経営された。 日露戦争後時期にはさらに多く事業者出現し石動電気富山県石動)・七尾電気(後の能登電気石川県七尾)・小松電気石川県小松)・大聖寺川水電石川県大聖寺)・越前電気福井県鯖江武生)・敦賀電灯福井県敦賀)などが相次いで開業する。さらに既存4事業者それぞれ供給区域拡大したことから、1912年明治45年)までに当時8000人以上の人口があった北陸3県13町すべてで電気供給始まった大正時代に入るとそれより小さな町農村部でも電気事業起業が始まる。さらに第一次世界大戦による大戦景気期には、富山電気新興立山水力電気により、大規模水力発電によって得た電力電気化学工場へと供給する、という形態電気事業生まれた1920年代以降北陸3県では電気事業集約が進む。富山県および石川県能登地方では日本海電気高岡電灯統合となり、能登電気などが前者に、石動電気などが後者へと合併されていった石川県加賀地方では中核事業であった金沢電気瓦斯1921年大正10年)に金沢市事業と金電気軌道2つ事業分割され消滅。その上金沢電気軌道高岡電灯小松電気日本海電気大聖寺川水電京都電灯傘下それぞれ組み入れられていった福井県では敦賀電灯合併した京都電灯地元越前電気の2社が勢力拡大した。 以上のような地域別電気事業者とは別に北陸地方豊かな水力資源開発し近畿関東へと送電するという事業者出現する代表的なのは業界大手五大電力」の一角を占める日本電力大同電力で、日本電力1924年大正13年)に富山県から岐阜県経由大阪府へと至る送電線を、1928年昭和3年)に富山県関東を結ぶ送電線順次整備し大同電力子会社昭和電力通じて1929年昭和4年)に富山県から石川福井両県経由大阪府へ至る送電線それぞれ整備した日本電力については富山県内の一部電力供給区域設定しており、大工場への電力供給積極的に展開している。

※この「北陸3県における電気事業の発達」の解説は、「北陸配電」の解説の一部です。
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