北綾瀬支線用車両
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「営団5000系電車」の記事における「北綾瀬支線用車両」の解説
長らく千代田線北綾瀬支線用として使用されてきたスキンステンレス車両(3両編成2本)は、車体の老朽化や同線の新CS-ATC化を控えた1999年度に車両の置き換えが実施された。 これは同年度に東西線に05系8次車(05N系)を投入し、余剰となったアルミ車10両編成1本のうち、5800形 - 5200形 - 5000形の6両を捻出した。これを深川工場において千代田線用に転籍改造を実施し、6両とも1999年(平成11年)10月中旬に甲種車両輸送で綾瀬検車区まで輸送した。 なお、余剰となったアルミ車4両と旧北綾瀬支線車両6両は廃車となった。この時にアルミ車は鉄屑価格の高騰から営団地下鉄では特に何もせずに解体されて売却された。 転籍に際して機能停止していた5951号・5152号は運転台設備を復活させたほか、5000形は撤去していたパンタグラフを復活させ、合わせて5200形とともにシングルアーム式パンタグラフを設置した。 運転台は千代田線用に合わせた設備とされ、同線用の新CS-ATC装置を搭載した。制御車の冷房電源は20 kVAの静止形インバータ (SIV) へと交換された。これらの編成は東西線時代の1992年(平成4年)6月に冷房化と添加励磁制御化、車体更新工事(B修工事)を施工していた。 その後、千代田線北綾瀬支線ワンマン運転化を控えた時期に、ワンマン対応改造が実施された。 保安装置には自動運転機能を持つATO装置を搭載し、運転台では防護無線機能付誘導無線装置の搭載や出発監視装置(車上モニタ装置)、ドア開閉スイッチや前灯点滅制御器などが新設された。 このほか、乗務員室と客室の仕切扉に電磁鎖錠機能を追加、客室の非常通報装置は乗務員と相互通話が可能な対話式へと変更した。さらに車体側面にホーム監視カメラを搭載し、誤動作を防ぐためにホーム側の側窓を固定式に改造した。その後、北綾瀬支線は2002年(平成14年)3月23日からワンマン運転を開始した。 このワンマン運転に対応させたアルミ車2編成(5951編成・5952編成)は、6000系1次試作車(6000- (ハイフン)車)とともに2014年(平成26年)現在に至るまで北綾瀬支線において運用されていたが、製造から47年経過していることから、2014年4月28日から運用を開始した北綾瀬支線用に改造された05系に置き換えられ、同年5月30日を以って引退した。営業運転終了後に『タモリ倶楽部』の収録で5951Fが2往復運転された。
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