北川 義隆 (きたがわ よしたか、1970年 - )は、日本 のフリーアナウンサー 、スポーツコメンテーター。ボイスワークス 所属。
来歴
自身にサッカー経験は無かったものの、桐光学園高等学校 在学中の夏にイタリア に短期留学し、セリエA ・ASローマ で幹部経験のある人物の家にホームステイしたことがきっかけで筋金入りの「ロマニスタ 」となる[ 1] 。明治学院大学 法学部を卒業後に文化放送 に入社し、アナウンス部に配属。入社1年目の1993年 から、この年から読売ジャイアンツ の監督に復帰した長嶋茂雄 の番記者を4年間務めた[ 2] 。同局では西武ライオンズ 戦の実況中継を担当したほか、NACK5 でのライオンズ戦中継の実況も担当した。当時ラジオ局の若手スポーツアナウンサーとしては、得点を頻繁に伝えるため、わかりやすい中継と言われていた。
1998 FIFAワールドカップ ではプロデューサーとして番組の制作を手がけ、翌1999年 に文化放送を退社して再びイタリアに渡り長期滞在。セリエAの日本人選手の活躍を中心に、スカイパーフェクTV! などのCSテレビ放送 での実況中継や、日本のサッカー雑誌「週刊サッカーダイジェスト 」にコラムを執筆する。並行して、難関と言われるFIFA 公認の代理人(スポーツエージェント)の資格試験をパスし、日本サッカー協会 認定選手エージェントとなる[ 2] 。
帰国後は立正大学 心理学研究科 修士課程入学と並行して日本でスポーツ実況を中心に活動[ 2] 。2016年より、千葉ロッテマリーンズ 主催ゲーム中継(BS12 プロ野球中継 など)にベンチレポーターとして出演するほか、DAZN では、横浜DeNAベイスターズ 主催ゲームやセリエAの実況を担当している。セリエA実況時には、自身のイタリア在住経験や現地の番記者との人脈を生かし、日本では報道されない選手の裏話や選手の自宅紹介、ドッキリ映像などをハーフタイムを利用し紹介するなどしている。また同サブスクリプションで2020年9月よりサッカー番組「FOOTBALL FREAKS 」に出演。2021年8月より、「FOOTBALL FREAKS」の分割化に伴い、サッカージャーナリストの細江克弥 と共に「SERIE A FREAKS」を担当。不定期開催の「FOOTBALL FREAKS」にも引き続き出演している。 他にも、Vリーグ や国内外のヨットレースの実況など幅広い実況活動をしている。
イタリアのサッカークラブ、ASローマ の元株主。
文化放送在籍時は、ホームランナイター で「スワローズ担当アナウンサー」の松島茂 と激しいトークバトルを繰り広げていた。
イタリア在住期間については資料ごとに表記揺れがあり、ボイスワークスのプロフィールには「イタリア・ローマに1999年~10年間移住、2011年帰国」とあるが、2020年のインタビューの際には「1998年から2013年までイタリアにいた」と述べている[ 3] 。
「『実況は公正・公平でなくてはならない』という固定観念を覆した第一人者」とも言われる[ 1] 。
セリエA・ASローマ戦の実況ではたびたび私情がもれてしまうときがあり、ローマのチャンス時には「(ゴールを)決めろぉ!」と発言することすらある[ 3] 。
ダニエレ・デ・ロッシ のローマでの最後の試合(2019年5月26日)では実況中に思わず涙をこぼしたという[ 1] 。
セリエA 19/20シーズンの最終節・ユヴェントス対ローマでは、同シーズン限りで審判生活に幕を下ろすジャンルカ・ロッキ について熱く語るシーンが多くあった。
イタリア在住時、イタリアとブラジルのハーフ女性と交際していたことがある。知り合いが経営するジェラート屋を2人で訪れた際、試食が出なかったことに怒りをあらわにしたその交際相手が、北川が購入したジェラートを北川の顔面に投げつけ、北川が怒り狂った、というエピソードがある。[ 4]
自身が出演中のDAZNのサッカー番組「FOOTBALL FREAKS」の#93でサッカーの情報番組ながら、北川自身が出演者に手作りのティラミスを振る舞う一幕があった。
サッカーキングのYouTubeチャンネルにて、21-22シーズンのUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ ASローマの決勝進出を受けて生配信された同時視聴会では、深夜3時ながら、ローマのプレイに絶叫したり、自身のアンチに一喝するなど、普段の実況風景からは想像できないほどの熱狂を見せた。
出演番組
文化放送時代
現在
その他出演
脚注
関連項目