勃海を得るとは? わかりやすく解説

勃海を得る

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/31 22:40 UTC 版)

慕容儁」の記事における「勃海を得る」の解説

4月勃海の民である逄約は後趙混乱乗じ数千家の民衆擁して冉魏帰順した。これを受け、冉閔は逄約を勃海郡太守任じ、さらにかつて後趙勃海郡太守であった劉準幽州刺史任じ、逄約と共に勃海二分して統治させた。また、豪族封放勃海において民衆大勢集めて自立した慕容儁封奕に逄約の討伐命じ昌黎郡太守高開には劉準封放討伐命じた封奕は逄約の下へ赴くと、自身もまた勃海郡出身であった事から、同郷の誼で会見求めた。逄約はこれに応じて陣営から出てきたが、封奕部下張安命じ、隙を見つけて逄約を捕らえさせた。高開もまた勃海進軍すると、劉準封放はいずれ降伏して彼を迎え入れた慕容儁封放勃海郡太守に、劉準を左司馬に、逄約を参軍事に任じた。逄約は多数民衆前燕への帰順持ち掛けたので、前燕はさらに人材を得る事が出来た7月後趙将軍劉顕襄国政変起こし石祗後趙百官誅殺した。これにより後趙は完全に滅亡し、代わって劉顕自らが襄国支配して皇帝称した8月石祗死に伴い悦綰襄国より帰還した。その報告により張挙献上した伝国璽偽物であった事が発覚し常煒発言真実であった証明された。慕容儁張挙誅殺すると共に常煒釈放して彼の妻や子供らに迎え来させた。常煒上疏して謝意を示すと、慕容儁は「卿は生きるために考え改める事が無かった。我は州里(同郷)の人を助けたまでだ〈慕容儁昌黎出身常煒広寧出身であり、いずれも幽州属している)。今、大乱中にあっても(常煒の)諸子がみなここに至ったのは、天命よるものであろう。天でさえ卿の事を気に懸けているのだから、我は言うまでもない!」と述べ、妾1人穀物3百斛を下賜し、凡城に居住させた。

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勃海を得る

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 17:30 UTC 版)

封奕」の記事における「勃海を得る」の解説

351年4月勃海の民である逄約は後趙混乱乗じ数千家の民衆擁して冉魏帰順すると、冉閔により勃海郡太守任じられた。封奕慕容儁により逄約討伐命じられると、兵を率いて勃海侵攻して逄約の守る砦に逼迫した。ここで、逄約の下へ使者派遣して郷里における交流断たれしまって久しく、こうして出会って話をするのは甚だ難しくなってしまった(封奕もまた勃海出身であり、逄約とは面識があった)。時事利害については、それぞれ考え異なるので論じる所ではないが、願わくば二人きり1度会えいだろうか。佇結の情(積年思い)を語り合おうではないか」と告げさせると、逄約はかねてより封奕重んじていたので、すぐに申し出に応じて門外封奕会見した。ただ、お互いに騎兵従えていたので、騎上において互いに挨拶交わし他愛もない話をした。ひとしきり語らい合った後、封奕は「君と私の家は代々同郷であり、その情を互いに大切にしてきた。君に後々まで無窮永遠)の幸福を授かってほしいと切に願っている。今、こうして様子窺う機会得たので、包み隠さず語ろう冉閔は石氏の乱に乗じ尽くを自らのものとしたが、ただ天下をその武力で服させているだけだ。禍乱はまだ始まったばかりであり、天命というものは力で争う事は出来ないものだ。対して燕王徳政布き、義を奉じて乱を討ち征伐する所に敵は無い。今、既にを都とし、南では趙・魏の地に臨み遠近問わず子を背負ってまで帰順して来る者が大勢いる。民は(冉閔の)害毒嫌気がさしており、徳治望んでいる。冉閔滅びはもう目前であり、その成敗ははっきりと見えているだろう。また、燕王王業を開く為、腰を低くして賢人厚遇している。君が態度を翻せば、功臣一人として代々まで繁栄する事が出来るのだ。亡国の将として孤城守り必至の禍を待つ事と、どちらがよいであろうか!」と説いた。逄約はこれを聞くと、悵然として言い返す事が出来ず黙り込んでしまった。この時、封奕引き連れていた部下一人張安という人物がおり、彼はその勇力により名を馳せていた。封奕会見始め前に予め彼へ「逄約の士気落ちるのを待ち、馬で突撃掛けて捕らえて来るように」と命じていた。張安はこれに従って機を図って出撃し、逄約を取り押さえて連れ戻って来た。こうして逄約を捕らえて陣営帰還すると、封奕は座において逄約へ「君は自ら決める事が出来なかったので、我が決してやったのだ。君を捕らえて手柄にする事など考えてはいなかった。ただ考えたのは君を安全に確保して民を安心させる事だ」と語った。これにより、勃海郡前燕領土となった

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